酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年08月25日(木) |
『サウスバウンド』 奥田英朗 |
上原二郎は小学6年生。元過激派の父親は働きもしない自称小説家。年金の支払いを督促されると「国民をやめた」と言うような男である。そんな型にハマラナイ父親に振り回されながら、二郎は成長していく・・・
これねー、面白いんですよ。最初は伊良部センセの世界をイメージしすぎていたので、「なんでまた過激派なの?」と戸惑ったのですが、一旦イメージが浮かぶとガッチリ上原一郎(二郎くんのお茶目なパパ)にオルグされまくり〜。この男はファンタジーですね。ありえない。ありえないほど男の魅力満載。さくら(一郎さんの妻で二郎くんのママ)さんの気持ちがよくわかっちゃいました(はぁと)v 父親の破天荒っぷりに付き合わされて、東京から南の島へ引っ越ししなくてはならない小学6年生の戸惑いと不安。でも子供は逞しい。不条理を自分の目で見つめながら、自分で考える頭を鍛え上げていく。そっか、一郎さんが素敵なだけでなく、二郎くんの成長っぷりにメロメロなんだ〜。いいものを読みました。オススメ。
「これはちがうと思ったらとことん戦え。負けてもいいから戦え。人とちがってもいい。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる」
『サウスバウンド』 2005.6.30. 奥田英朗 角川書店
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