九年間眠り続け、目覚めた柚乃は記憶を失っていた。パソコンに残された自分の日記に書かれた日常の中に、ドッペルゲンガーに会ったらしい記述を見つけ・・・ 謎と青春と苦悩。よいですなぁ。前作の『ヘビイチゴ・サナトリウム』も良かったけれど、今回は数倍好みでありました。この物語の行き着く先に「え?」と言うヤラレタ感はなかなかに快感。この人うまいわ。「小さい頃、よく考えたの。宇宙の果てってどこにあるのかな、って。で、もし果てがあるとしたら、その外にはなにがあるんだろう、って。宇宙が始まる前はなにがあったんだろう、って」『天の前庭』 2005.7.15. ほしおさなえ 東京創元社