酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年06月28日(火) |
『ともだち刑』 雨宮処凛 |
「あなた」が気になっていた「わたし」は、「あなた」が笑ってくれればそれで嬉しい。でもいつのまにか「あなた」によって「わたし」の存在はどんどんどんどん貶められていき・・・
参っちゃったなぁ。「わたし」が好意を寄せていた「あなた」(同性)にいじめを受け続ける過去の物語と、おとなになった現在の「わたし」の物語が交互に語られ、最後に「わたし」がとんでもない行動に走ってしまう・・・?と言う様な、かなり悲惨な重苦しい物語です。なんと言うかネバネバまとわりつく空気が読み終わっても取れない感じ。 いじめという行為は加害者と被害者では心に残る傷が違う。想像力を持って加害者になるか、想像力を持たず加害者になるか。いずれにしてもその罪は変わらないし、いずれの神経の持ち主はろくなもんじゃない。力や言葉で人を押さえつけようとする人間はいつかどこかでしっぺ返しを喰らっちゃう気がするわ。
『ともだち刑』 2005.3.18. 雨宮処凛 講談社
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