酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年06月11日(土) |
『零時の犯罪予報』 日本推理作家協会=編 |
「六時間後に君は死ぬ」 美緒は自分を呼び止めた若い男から「六時間後に君は死ぬ」と言われる。その男はたまに人の未来が分かると言う。美緒はその予言を覆そうと行動するのだが・・・
高野和明さんの物語は根底に優しいものが流れていてお気に入り。この短篇もラストがとても心地いい。短篇で物語をはじめて終えるって至難の技だと思う。だから短篇のうまい作家さんは好きだなぁ。 この物語は日本推理作家協会=編「零時の犯罪予報」におさめられてます。他にも素晴らしい作品ばかりで、贅沢で満足できる一冊。知らなかった作家さんを知ることができるのも嬉しい限り。今回は姫野カオルコさんをはじめて読んで興味を持ちました。薄井ゆうじさんの短篇もよかったなぁ。ああいう昔懐かしいセピアなトーンには弱いのでありました。
時はベルトコンベアだ。どんな人間も区別することなく、前へ前へと機械的に送り出してしまう。そこに不公平がないから、世の中は意外と平和なのかもしれない。
『零時の犯罪予報』 2005.4.15. 日本推理作家協会=編 講談社文庫
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