酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年05月23日(月) 『花まんま』 朱川湊人

「花まんま」
 俊樹の妹フミ子が生まれた日、お父ちゃんは大喜びだった。しかし、事故に巻き込まれあっさり他界。そのあとはお母ちゃんが苦労して僕たち二人を育ててくれた。四歳の時、フミ子は高熱を出し、それを境に変わってしまった。自分より子供のはずのフミ子がやたらおとなびた行動を始めたのだ・・・

 お兄ちゃんっていいですね。妹への複雑な思いやりがすごくよく伝わってきました。幼いフミ子の大胆な行動に振り回され、自分もまだまだ子供なのに必死で守ろうとする姿がよかった・・・。フミ子の謎の行動のことはトテモトテモせつなかったけれど。
 今回の朱川さんの短篇は実は全部よくてどれを取り上げるか悩みに悩んだのです。「妖精生物」の淫靡さも捨てがたかった! 「摩訶不思議」には笑えたし、「送りん婆」の落ちなんて賛否両論あろうともそーだそーだと声を出してしまったくらい。全体的に昔懐かしいセピアなトーンで非常に好みなのです。オススメ。

(市立病院やから、きつい病気の人も入院してはるのに・・・・・・アホな親子やな)

『花まんま』 2005.4.25. 朱川湊人 文藝春秋



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