酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年04月21日(木) 『夜夢』 柴田よしき

 柴田よしきさんが1999年から2002年の間ホラー・アンソロジーに発表された作品(短篇)を、月夜の下の不思議な人たちの語りを通して幻想的なひとつの物語に再生されています。ホラーであるゆえに死や終わりや絶望を感じさせる短篇たちを再生させるって柴田さんの大きさを感じました。中でも気に入ったホラーはエロチックさが際立った哀しい女の物語・・・

「夕焼け小焼け」
 哀しい女の血と宿命の物語。これは思い浮かべる赤い風景にゾクゾク鳥肌が立ちました。ほんと女って哀しい。せつない・・・

 いざ捨てられる段になったら、そんな取り澄ました顔でいられやしないやしないんだから。女ってのはそういうもんなの。男と寝る時にね、代償を求めない女なんてのはこの世にいないんだよ。お金じゃなければ愛、愛じゃなければお金。そのどっちもいらないなら、腰が抜けるほど気持ちいい思いさせなって、女ってのは貪欲に思う動物なのさ。

『夜夢』 2005.3.20. 柴田よしき 詳伝社

 



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