酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年04月11日(月) 『BAD KIDS』 村山由佳

 工藤都は写真部部長の女子高生。問題写真ばかり発表しては生活指導に睨まれている。実は都、20歳年上プロカメラマンとの恋愛に苦しんでいた。自分で自分を制御できず、振り回されるように自然体で行動する都は、ラクビー部の隆之に目をつける。彼は絶好の被写体だった。そして都は隆之の密かな想いをファインダー越しに気づいてしまう。隆之が想いを寄せているのはチームメイトの宏樹。しかも宏樹は亡き隆之の兄の恋人と付き合うようになり・・・

 とても読みやすい気持ちのいい青春小説でした。エキセントリックな都と自分の友達へのコイゴコロに苦悩する隆之との友情とも愛情とも言える優しい関係がすごーく素敵だと思いました。高校生の頃って、本当に感情や肉体が別々に制御不能で苦しかった事をさーっと思い出しちゃいました。まっすぐに生きる苦しさを乗り越えて欲しいと願ってしまうわ。あの日に帰りたい、すこしだけそう思ってしまったのでした。

 あたしは何でも、ちゃんと子の目で選ばないと気が済まないの。自分にとって本当に値打ちのあるものしか、要らない。

『BAD KIDS』 1997.6.25. 村山由佳 集英社



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