酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年08月07日(木) 『支那そば館の謎 裏(マイナー)京都ミステリー』 北森鴻

 嵐山から歩くこと20分の奥にある、あまり(まったく?)人に知られていない貧乏寺‘大悲閣千光寺’がある。寺男、有馬次郎には隠している過去がある。その過去ゆえか、次々と奇妙な事件が持ち込まれて、奔走することになる。意外にも推理力抜群の住職に助言をいただきながら、怪(笑)事件の謎に迫る・・・。

 北森鴻さんが『パンドラ’S ボックス』で短篇で書かれていた実在のお寺、大悲閣千光寺を舞台に、素敵な住職さんとなぞのアルマジロが帰ってきました(笑)。
 京都を舞台にしながら、表舞台でなく裏に焦点を当てているところがなかなか興味深いです。京都に行ったなら、是非とも悲閣千光寺を訪れてみたいと思っています。そして『鼻の下伸ばして春ムンムン』を北森鴻さん作で絶対読んでみたいのです。ふふふ。

 人とはほんの僅かな気持ちの持ちようで、日々を自由闊達にも不自由にも生きることができる。

『支那そば館の謎 裏(マイナー)京都ミステリー』  2003.7.25. 北森鴻 光文社



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