酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年05月29日(木) |
4TEEN 石田衣良 |
秀才で冷静沈着で外人巨乳マニアなジュン、家庭内暴力をふるう父親に悩む大きくて太っているダイ、人より速い速度で老いていく早期老化症候群のナオト、そして清純そうな女の子が好きな心優しいテツロー。そんな4人がさまざまな人と関わり合い、悩み傷つき少しずつおとなになっていく。
石田衣良という人は着実に書きたい物を書いていけるようになったんだな、と言うのが一番の感想。心優しい4人の14歳の少年たちが瑞々しく思春期に悩みあがき、でもやさしさを忘れない。そういうふうに少年たちを描ける目線の優しさに何度も目の奥が熱くなってしまいました。人を思いやることができる14歳が生きている限り、日本もまだまだ捨てたものじゃないわ。 8つの物語の中で私が一番好きなのは、「ぼくたちがセックスについて話すこと」です。4人にファッショナブルなカズヤという少年が近づいてくる。彼は学年でも有名な美少女に告白されるのだけれど・・・。 どうも私は、性のありようってテーマに惹かれてしまいます。14歳で自分に正直でいられるカズヤが人気者になるのもよくわかる。人はあるがまま自然に生きていくのが美しい。それを応援している石田衣良のやさしさがじーんと伝わってきますv
不思議なのは、みんなにどれほど悪く言われても、ぼくにはそれがぜんぜん悪いことに感じられないってことなんだ。
『4TEEN』 2003.5.20. 石田衣良 新潮社
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