酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年05月23日(金) |
あのころの宝もの 加納朋子、近藤史恵ほか |
12人の女性作家が描く心の奥にそっとしまわれた、忘れられない気持ち、忘れたくない気持ち。12人のそれぞれの宝もの。 こういうショートストーリーは通勤とか、待ち合わせとかにちょうどいい。この企画は雑誌ダ・ヴィンチのWEB上で展開されていたらしい(知らなかった)。加納朋子さん、近藤史恵さん、中山加穂さんというお気に入り作家さんの名前が連なっていたので興味深く読みました。またこういう企画もので未読の作家さんで気になる文章と出会えるもまた楽しい。今回発見したのは島村洋子さんの『ルージュ』。毒があるけどなんだか同調してしまう物語でした。また今まで読んでいたけれどそんなに集中していなかった久美沙織さんの『賢者のオークション』もショートならではのうまさを感じました。しかしあえてひとつ選べと言われると加納朋子さんの『モノレール猫』か近藤史恵さんの『窓の下には』のどちらかになってしまう。うーん僅差で近藤史恵さんWINNERかな。どんなにショートでも近藤史恵ワールドなり。 気軽に手にとって読んでみるにはぴったりのショートストーリーたちだと思います。
もう会うこともない人なのに、わたしたちは一対の棘を、共有している。
『あのころの宝もの ほんのり心が温まる12のショートストーリー』 2003.3.30. メディアファクトリー
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