酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2003年04月25日(金) |
FINE DAYS 本多孝好 |
静かな心のやりとりが美しい文章で語られる4つの物語。
「FINE DAYS」 不気味な噂と共に美しい転校生がやってきた。高校という檻に閉じ込められた世界で起こる転校生を軸とした不可思議な事件。それでもあの日々は‘素敵な日々’だった・・・。 「イエスタデイズ」 仲違いしていた父親が癌で死んでしまう。父は息子に昔愛した女性を探してくれと頼む。息子が会った父の愛した女性とは。 「眠りのための暖かな場所」 ある大学のゼミで孤立した少年がいる。教授のおせっかいでその少年と関わることになる大学院生。彼女と彼は眠る場所を見つけることができるのか。 「シェード」 恋人に贈ろうと目をつけていたランプシェードが売れてしまっていた。そんな男にアンティークショップの女主人は不思議な物語を聞かせてくれる・・・。
これは最高に美しく毒のある物語たち。文章が本当に静謐で美しいのでそこにある毒は読んだ後からじわじわときいてくる。人と人が関わった時、わかりあえることは難しい。静かな残酷さがそのことを教えてくれる気がします。 4つの物語に共通した人を超えるそれぞれのなにかが違和感無く受け入れられました。 オススメです。
『FINE DAYS』 2003.3.30. 本多孝好 詳伝社
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