酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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浅見光彦はまたまた旅と歴史の取材で房総半島へ車を走らせる。奇しくも(笑)亡き父がかつて海難事故に巻き込まれ九死に一生を得た場所が近くにある。恐怖の母上様のご命令で20年前のお礼をも伝えに、贄門島と揶揄される島へ渡ることになるのだが・・・。
さすがに小説界の久米宏(私はそう思っている)v 日本で起こっているさまざまな時事問題をたくみに小説に盛り込んでいます。今回は、贄門島で行われる秘事がKEYとなっています。普通ならその秘事は孤島ならではの殺人隠蔽だったりしますが、ところがどっこい内田康夫はそんな姑息な使い古された手は使いません。 内田康夫さんは好き嫌いのハッキリ分かれる作家さんのようで、私がかかさず内田康夫本を追いかけることを不思議と思われることがよくあります。でも私にとっては、わかりやすい現在の日本を知らしめてくれる作品群なので貴重。北朝鮮問題をこういうふうに料理する内田康夫さんはただものではないと私は思っています。 「人にはそれぞれ事情があるんだ」と言うこともよくわかります。
『贄門島』上下 2003.3.15. 内田康夫 文藝春秋
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