酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年01月12日(日) 罪深き者に罰を ミステリー傑作選42

 ぼつぼつと読んでいたミステリー短篇傑作選を読了。ううーん、これってものすごーく内容の濃い短編集です。
 真保裕一『暗室』・横山秀夫『動機』・新津きよみ『返す女』・新野剛志『公僕の鎖』・若竹七海『女探偵の夏休み』・吉村達也『蒲団』・浅黄斑『海馬にて』・奥宮和典『おじいさんの内緒』・恩田陸『往復書簡』という豪華ラインナップです。
 横山秀夫『動機』は読んでいるうちに、読んでいたことを思い出しました。あと若竹七海と恩田陸も読んでいました。若竹さんと陸ちゃんは好きなシリーズキャラものだから当然かな。
 未読の作品もどれも面白くてとっても得した気分なのです。初読みとなった真保さんの作品は真保さんはこういう物語をお書きになるのかーと納得。硬質ですが、やはりうまい方ですね。新津さんは、相変わらず‘怖い’です。ミステリーホラーと言った趣。新野剛志の『公僕の鎖』は嬉しい作品。私が注目した大好きな『八月のマルクス』の主人公が登場するのです。あの主人公の短篇集が期待できるとほくほく。物語りも面白かったです。吉村さんは、さすがなにを書いてもそれなりにうまく料理をされます。浅黄さんは初めて読ませていただきましたが、面白かったです。これは収穫ですね。これから探して読んでみたいと思います。
 そして今回の超目玉となった方が奥宮和典さんです。宮部みゆきさんに絶賛されたという方だけのことはあります。北村薫さんズキな方なら絶対読むべきv これまたこれから探して読もうと思います。唸りましたよ、この方の短篇。

 アンソロジーの良さは、こうした新しいめぐり合いにあります。オススメアンソロジーです。

『罪深き者に罰を』 2002.11.15. 日本推理協会編 講談社文庫



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