‘つくよみのしま’と読みます。この作者、青来(せいらい)有一さんの前作『聖水』は芥川賞を取っておられます。その物語から注目している作家さんのおひとりです。 この物語は、ペットロスとなった妻の療養のために月夜見という島へ向かいます。そこで麗芳という女性の主催するセラピーに参加するのだが・・・。 ペットであれ、愛しい人間であれ、大切な存在を失った人が時々心の迷路に彷徨いこみます。なにかにすがりたい、なにかで救われたいと思う心。そんな時出会うものなり、人なりが正しい方向性を持っていればいいな、と願ってやみません。『月夜見の島』 2002.10.30. 青来有一 文藝春秋