青春の思ひで。

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2003年02月09日(日) 隠し事4

好きなひとに、「もう二度と会わない」と言われるなんてどんなにつらいだろう。

あたしさえいなければルリさんはそんなつらい思いをしなくてもよかったのに。

あたしがいたからルリさんは傷ついてしまった。

あたしがいなければ?

あたしが最初からいなければおにいちゃんは傷つかない。ルリさんも傷つかない。

ふたりで幸せになれたのにね。

可哀想にね。


これを書いている(約半年が経過した)今でもまだそう思う。


ジロウさんには思い込みすぎだと言われたけれど。
「瞳冴はルリを知っているから、そんなに気に病むんだよ。全く知らないひとだったらそんなに気にしないよ」って。
でも、あたしはルリさんを知っているもの。


おにいちゃんは吉祥寺に行きたがらなかった。
ルリさんがいるから。
ルリさんと最後にデェトしたのも吉祥寺だよね。
今は、もう平気なの?
平気で吉祥寺に行けるの?
それとも、まだ何かを想っている?


あの夜。
ちはるさんとの電話を切ってまたおにいちゃんに電話した。
途中で、声が出なくなった。
前にもこんなことがあった。
つらくてつらくて仕方がないと、あたしは声を捨てるみたいだ。


あの夜。
おにいちゃんははっきりとあたしを選んでくれた。
あたしを選ぶことで、ルリさんを切り捨てることで。
あたしよりも傷ついていたのはおにいちゃん。
だから、もうこの話はおしまいにした。


でも、一番傷ついたのはルリさんだよね。


ごめんなさい。
ごめんなさい。
ルリさん、ごめんなさい。
あたしさえいなければ。
あたしさえいなければ。

今でもそう思います。

あたしはおにいちゃんを手に入れながら、おにいちゃんを裏切っているかもしれません。
あなたにはとてもじゃないけれど、言えません。

でも、あたしはおにいちゃんを手放すつもりは毛頭ないのです。


ルリさん、ごめんなさい。
どうか幸せでいてください。


天上旋律 |前略プロフィールゲストブック永久少女天然色夢絵巻kitchen & closetMAIL

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