青春の思ひで。

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2002年09月25日(水) きらいなひと。

きらいなひとがいるんです。


聖人君子じゃないから悪口も言います。
最近はよくセクハラ社員のことなんかを。
彼が嫌いです。
あたしは彼が嫌いな理由を言えますし、その理由は彼自身にあるので、彼の悪口を言うときはあまり良心に呵責を感じません。
……いえ、はっきり言って「気持ちいい」です。


でも。
きらいなひとがいます。
バイトの後輩(同い年だけど)のSちゃん。
彼女がきらいです。

彼女自身に嫌われるに値する要素があるわけじゃないんです。


あたしは。
人見知りの傾向があって、小心者で。
あんまりひとと仲良くなるのが得意じゃないです。
特に、上の人は「上の人」って意識するから、年上の人や先輩と砕けた感じに仲良くなることができません(まぁ、年下ぶって甘えてみたりするから可愛がってはもらえるんだけど)。
「女の性(さが)」を武器にするのも下手だしね。愛嬌とか。


Sちゃんは。
明るくて、フレンドリーで。
あたしが1年かかって馴染めた職場にすんなり入っていきました。
それは傍から見たら「すんなり」じゃないかもしれず。
でも、彼女は自分の居場所があるかのように振舞える。(実際のあるなしに関わらず)

そんな僻みもあるけれど。
あたしが一番彼女を好きになれない理由は。


彼女は、たぶんあたしの恋人のことが好き。


それこそただの嫉妬心で。


妬み、僻み、嫉妬。
そんな感情でひとをきらいになるとき。
同時にあたしは自分のこともきらいになるんです。


自分に自信があれば。
そんな感情を抱かなくてもすむのに。
劣等感を感じなくてすむのに。


だから、あたしがきらい。


そして、そんなきらいなひとのことを悪く言ってる自分はもっと嫌いです。


妬み・僻み・嫉妬心を剥き出しにして。
劣等感に負けてしまいそう。



でも。
恋人が。
「きらいなひとなんて誰にでもいるじゃん。きらいなひとをきらいって言うのは普通じゃん」
と、言って少し楽になりました。



ごめんなさい。
きらいなものはきらいなんです。
好きになれない。
あのひとを好きだと言うのなら。
あたしはずっときらいなままです。
あたしがきらう、充分な条件です。

きらい。
きらい。
きらい。

あなたには渡さない。

誰にも渡さない。

あたしだけの、ものです。







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