青春の思ひで。
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きらいなひとがいるんです。
聖人君子じゃないから悪口も言います。 最近はよくセクハラ社員のことなんかを。 彼が嫌いです。 あたしは彼が嫌いな理由を言えますし、その理由は彼自身にあるので、彼の悪口を言うときはあまり良心に呵責を感じません。 ……いえ、はっきり言って「気持ちいい」です。
でも。 きらいなひとがいます。 バイトの後輩(同い年だけど)のSちゃん。 彼女がきらいです。
彼女自身に嫌われるに値する要素があるわけじゃないんです。
あたしは。 人見知りの傾向があって、小心者で。 あんまりひとと仲良くなるのが得意じゃないです。 特に、上の人は「上の人」って意識するから、年上の人や先輩と砕けた感じに仲良くなることができません(まぁ、年下ぶって甘えてみたりするから可愛がってはもらえるんだけど)。 「女の性(さが)」を武器にするのも下手だしね。愛嬌とか。
Sちゃんは。 明るくて、フレンドリーで。 あたしが1年かかって馴染めた職場にすんなり入っていきました。 それは傍から見たら「すんなり」じゃないかもしれず。 でも、彼女は自分の居場所があるかのように振舞える。(実際のあるなしに関わらず)
そんな僻みもあるけれど。 あたしが一番彼女を好きになれない理由は。
彼女は、たぶんあたしの恋人のことが好き。
それこそただの嫉妬心で。
妬み、僻み、嫉妬。 そんな感情でひとをきらいになるとき。 同時にあたしは自分のこともきらいになるんです。
自分に自信があれば。 そんな感情を抱かなくてもすむのに。 劣等感を感じなくてすむのに。
だから、あたしがきらい。
そして、そんなきらいなひとのことを悪く言ってる自分はもっと嫌いです。
妬み・僻み・嫉妬心を剥き出しにして。 劣等感に負けてしまいそう。
でも。 恋人が。 「きらいなひとなんて誰にでもいるじゃん。きらいなひとをきらいって言うのは普通じゃん」 と、言って少し楽になりました。
ごめんなさい。 きらいなものはきらいなんです。 好きになれない。 あのひとを好きだと言うのなら。 あたしはずっときらいなままです。 あたしがきらう、充分な条件です。
きらい。 きらい。 きらい。
あなたには渡さない。
誰にも渡さない。
あたしだけの、ものです。
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