ソレイユストーリー
▽▲▽▲▽ ソレイユストーリー ▽▲▽▲▽

2002年03月25日(月) なっちゃんの秘密

「Kのやつ遅いぃ!」

「もう、オレ達だけで練習してようよ。」

「そだね、来てもどうせ詩書いてないんだろうから。」



    〜〜ンベベンベベ♪

    〜〜ドタタタドド♪ 


「なぁ〜んかだりくね?」

「なにが?」

「だから・・・女の子いれようよー。」

「それはさ、いろいろ問題の種になるからって。」

「んじゃ〜、すっげえブスにすれば?」

「意味無いじゃん!」

「あ、K来たよ!」


「わりいわりい、時空のひずみに・・・」

「ばーか。」

「んで、その娘(こ)、だれさん?」

「ん〜と。。。。。。。」

「Kの彼女?」

「ちがうよ、オレの友達の妹の後輩。」

「はじめまして〜! なつこでっすぅー!。」

「ども。」

「はぁ。」

「なんかね、見学したいってーから。かまわないよな?」

「どうぞどうぞ。」

「ぜんぜん。」


  〜〜んべんべ、んべんべ♪

  〜〜どどたん、どどたん♪


「あー! 初めにいっとくけどー、なっちゃんには、彼氏いるからね。」

  なんだぁいるのか。。。

  あれ? また目、あっちゃった。。。

「それとー! なっちゃんの親父さんて県警の所長さんだからね。」

  なんだと?

  また見てるぅ オレの事好きなのかな?





「あのおーー・・・」




「なに?」

「さっきから気になってたんですけどお〜。」

「うん・・・」

「このバンドって、プロ目指してるとかなんですか?」

「・・・ぃ、いちお。」



「あのぉ〜、リフがまるでかみ合ってないしぃ〜、バスドラもたってるしぃ〜

 わたしって、楽器いじれない人だけど〜、ず〜っと洋楽とか聴いてて・・・

 上手いバンドって聞いてたから期待してきたんだけどぉ〜・・・なんか〜」


(ーー;)(ーー;)(ーー;)?


「ゴメンね帰る!」









   〜〜ンベンベ♪

   〜〜ドドタン♪

   〜〜ジャージャッジャッ♪
  
   『ソレイユーー! のわーーる! キミの瞳ぃーー』


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「あと五分だ。」

「今日は、ちゃんと割り勘な。」

「オレが、払ってくる。」

「ふう、あちいあちい〜」


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「あのさ・・・さっきの事なんだけど。」

「ん?」

「だから、あのコの事。」

「なっちゃん? やっぱ、むかついた?」

「あーゆーコって知ってて連れて来たのか?」

「内心、切れたぞ!」

「ああ・・・ただものじゃないね、あれは。」

「なにもんよ!」

「オレもそんなに知ってねえ。」

「いくら可愛くても許さんぞ!」

「まあな・・・」

「可愛かったよな〜、黙ってれば。」

「来ないでしょ、もう。」

「え? 来ないの?」

「フツー来ないだろ、あんな感じで帰っちゃったし。」

「まあ、今日のことは忘れて下さい! オレが悪かった。」

「やっぱ、女は問題の種だね。」





-------翌週、スタジオにて



「Kの野郎! また遅刻か?!」

「違う女連れて来たりして・・・・ハハハ!」

   ギィ〜 バタン!

「ちわ〜っす! な・つ・こ・っで〜す!」

「よう! なっちゃんメンバー入りっつーことでヨロシク!」

「マイギター、マイギター、ぞうさん買っちゃった!」

「・・・・・・・ども」(-_-)

「・・・・・・・ども」(-_-)







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