「Kのやつ遅いぃ!」
「もう、オレ達だけで練習してようよ。」
「そだね、来てもどうせ詩書いてないんだろうから。」
〜〜ンベベンベベ♪
〜〜ドタタタドド♪
「なぁ〜んかだりくね?」
「なにが?」
「だから・・・女の子いれようよー。」
「それはさ、いろいろ問題の種になるからって。」
「んじゃ〜、すっげえブスにすれば?」
「意味無いじゃん!」
「あ、K来たよ!」
「わりいわりい、時空のひずみに・・・」
「ばーか。」
「んで、その娘(こ)、だれさん?」
「ん〜と。。。。。。。」
「Kの彼女?」
「ちがうよ、オレの友達の妹の後輩。」
「はじめまして〜! なつこでっすぅー!。」
「ども。」
「はぁ。」
「なんかね、見学したいってーから。かまわないよな?」
「どうぞどうぞ。」
「ぜんぜん。」
〜〜んべんべ、んべんべ♪
〜〜どどたん、どどたん♪
「あー! 初めにいっとくけどー、なっちゃんには、彼氏いるからね。」
なんだぁいるのか。。。
あれ? また目、あっちゃった。。。
「それとー! なっちゃんの親父さんて県警の所長さんだからね。」
なんだと?
また見てるぅ オレの事好きなのかな?
「あのおーー・・・」
「なに?」
「さっきから気になってたんですけどお〜。」
「うん・・・」
「このバンドって、プロ目指してるとかなんですか?」
「・・・ぃ、いちお。」
「あのぉ〜、リフがまるでかみ合ってないしぃ〜、バスドラもたってるしぃ〜
わたしって、楽器いじれない人だけど〜、ず〜っと洋楽とか聴いてて・・・
上手いバンドって聞いてたから期待してきたんだけどぉ〜・・・なんか〜」
(ーー;)(ーー;)(ーー;)?
「ゴメンね帰る!」
〜〜ンベンベ♪
〜〜ドドタン♪
〜〜ジャージャッジャッ♪ 『ソレイユーー! のわーーる! キミの瞳ぃーー』
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「あと五分だ。」
「今日は、ちゃんと割り勘な。」
「オレが、払ってくる。」
「ふう、あちいあちい〜」
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「あのさ・・・さっきの事なんだけど。」
「ん?」
「だから、あのコの事。」
「なっちゃん? やっぱ、むかついた?」
「あーゆーコって知ってて連れて来たのか?」
「内心、切れたぞ!」
「ああ・・・ただものじゃないね、あれは。」
「なにもんよ!」
「オレもそんなに知ってねえ。」
「いくら可愛くても許さんぞ!」
「まあな・・・」
「可愛かったよな〜、黙ってれば。」
「来ないでしょ、もう。」
「え? 来ないの?」
「フツー来ないだろ、あんな感じで帰っちゃったし。」
「まあ、今日のことは忘れて下さい! オレが悪かった。」
「やっぱ、女は問題の種だね。」
-------翌週、スタジオにて
「Kの野郎! また遅刻か?!」
「違う女連れて来たりして・・・・ハハハ!」
ギィ〜 バタン!
「ちわ〜っす! な・つ・こ・っで〜す!」
「よう! なっちゃんメンバー入りっつーことでヨロシク!」
「マイギター、マイギター、ぞうさん買っちゃった!」
「・・・・・・・ども」(-_-)
「・・・・・・・ども」(-_-)
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