マンションのような建物なのに断面が見えていてその中を「狐の尾」という機械を手に持ってそれに導かれるままに歩く。狐の尾は、キッチンペーパーのような大きさでロールになっており、先端の長いけん玉みたいな持ち手にささっている。横に針金のようなものでペン先のようなものがついており、心拍数を測る機械のようにこまかな上下を記録している。記録するほど、紙がだらだらと、時代劇の手紙のように長くたれさがって、ちょっと歩きにくい。