│←ひこうきぐもを→│
あぶない。 あたしだって。 心では理解している。然しながら、行動を伴わない。 周囲の成功を隻眼で垣間見ては、自分自身と比較してしまう。 誰なのかも知れない、自分とは遥か彼方遠い処に居るようで嗚呼。 毎晩眠らずに頬を伝う涙の処理に苦労をする。 どんどんと昔の光輝をしていた頃の自分が追い詰めて来る寂しい孤独と将来への不安、 其れ等全部を、切ない程に背負って生きているこのあたしを誰も休息をされては呉れないのでしょう。 ねぇアナタは。生き急がされて宙へ浮遊をする此の身体が破壊され 千切られていく痛みを本当に理解して居られるのですか。 こんな事、年月が流れるに連れ何れ忘れ行く物なのでしょう。 そして本日2005箇所目のリストカットだった。朝焼け模様の色あいに初めて心を見た気がして。 走り出したあたしの足元には、ぐにゃりと横たわる赤いひまわり。 そうして積もり積もったアナタへの愛に、喉の潤いを求む。 悦びに浸るままに、憂いに沈むままに、虹をなぞってただ、溜め息を吐いただけ。 また。この苦痛を受けるのならば、火照るこの身を投げましょう。 煩い輪廻が幻であればよかったのに。 亡骸はどうか、野に咲く花の側ではなく、出会いも何もない空の上へと据えて、 雪の華と月の光に包み込んで欲しいの。 ・・・愛は真夏のように光を放つ魔法なのはアナタも知っているでしょう?§2004年06月08日(火)§ |