│←ん?→│
よく判らない。 兎に角、あたしは病気みたい。
まるで 自分の身に起こっていることが、人事のようで 恐怖は感じないが、怖い。
今、先生を「愛していない」のは事実。もう、疲れたから。 五月○日に親友から、先生が学校を辞めたことを聞かされ、 天と地がひっくり返ったのを憶えている。 そうして、わたしは、そのことが真実かどうか確かめるために 先生の携帯宛てにメィルを送った。 だが、しかし、それさえも、 奥さんに何度も消された。わたしの想いも、掻き消すかのように。
親友も先生に送ったメィルが消されていて、 奥さんに 「消してしまったので、もう一度送ってください」 と言われていたのを思い出し、奥さんの携帯宛にメィルを出す。 メィルの内容を、わたしの質問を、先生に伝えてくださいとメィルしたところ。… 一向に、奥さんの携帯のメィルは、 「米田裕紀」という偽名を名乗って オレは産大生や、 ここまでくるんか?あほ。 という返信。
そこから、先生から自宅への電話。 嗚呼、もうダメだ。
そうだ。 先生は私に会いたくないんだ。 先生は私なんてどうでもいいんだ。 奥さんと幸せになっているほうがいい。 私なんて消えたほうが、先生達の身の為。
わたしは、もう、先生は、わたしの好きな先生じゃないのを確信して 自分を消し去りたい一心で、死ぬのを覚悟で ありったけの薬を口へ放り込み……。
生と死のあいだを彷徨う。
医師には、五分五分と言われるほどで、 瞳孔が光に反応しない状態から、 私は生き返ることが出来た。何故かしら、危篤状態のとき、 太宰治と話しをしていたのを憶えている。
まだ、まだ、鬱や躁の波が絶えることなく続く。 薬を飲む前の私は、あの時、死んだのでしょう。殺されたのでしょう。 今の貴方を、愛せるはずがありますか。 死ぬほど悩み抜き、苦しみ悶えていたのです。私が死ぬまでは、貴方にも家族もいたわけです。 奥さんに、 「私からあの人を盗らないで」 など、散々言われてきました。その時に、奥さんと話し合ってくれていたら、 こんなことには、なっていなかった。 わたしも、死んだりしていなかった。§2003年08月05日(火)§ |