│←星に願いを。Coccoと映画。→│
年齢を一つ誤魔化すだけでも難しい。 それを知ったのは、ごく数日前のことで。17歳と18歳。 ひとつしか違わないのに、生活が全然違う。 自分の中の一年前の思い出を、誤魔化している相手に話しているみたいに。 なんだか、切なくてツライ恋をしているようで。 太陽が眩しくて月の光さえ、あたしを明るく照らす。これは、恋? でも。相手を好きだとは、到底…。 『今日は体育でしんどかった』『いっぱい切って授業中に保健室まで連行された』『数学が3つもあったょ。一つサボっちゃった』 こんな言葉、今のあたしには、欠片も感じられないほど かけ離れた言葉で。 女子高生の毎日を、日常を、表現できなくなっている。 あたしの想像や思い出の中だけじゃ、あまりにも情報が足りないの。
年齢を一つ誤魔化すだけなのに、どうしてこんなに? 疲れちゃったよ。でも、女子高生っていう言葉が大好きの 若い子好きの人には、言えない。 「家付きホームレスです。ええ、すねかじりで、 ダメ人間です。」 なんて。あたしは、女子高生には戻れないんだから。永遠に、 17歳には戻れないのだから。これからも、嘘を吐き続けるしかないのかな。
携帯から見られる方へ☆投票釦の中身: 女子高生という四文字を、あたしは少し使いすぎてしまった。 無印のミニカッタァが、あたしの手の切れ目に、その姿を隠した。 切れるだけ切った血にまみれる腕を記念撮影しようなどとは 思わなくて、激しい痛みだけが腕を伝う。 あたしの腕から流れる涙は、まだ温かい。まだ生きている。 でも、其処には何も無くて。
* * *
彼女の奏でる言葉が、彼女の口から漏れるすべての言葉が、 あたしの頭から離れない。 まだ、足りないよ、これじゃ、足りないの。 もっと、あたしに言葉を頂戴。あなた自身の言葉を。
このままじゃ、あたし、どうすればいいのかわからないょ。 彼女の言葉が、彼女自身がすごくほしい。 彼女を連れて逃げるのよ、他の誰も居ないところに。 あたし達は、人類が滅亡しても、きっと、生きるの。 二人で。
あなたとあたししか居ないところに、飛んでいってしまいたい。
どうして、こんなにも、辛いんだろう。 苦しみとは、葛藤してゆくものだと、貴方は言ったのに。 Coccoは、あたしの一番好きな歌手かもしれません。一気に 上り詰めました。今までの一番は、aikoでした。 「星に願いを」という曲がCoccoの曲にあります。そうして、 「星に願いを。」という映画が本日、公開です。 この共通点で、あたしは単純な人間だから、観に行きたいと、思いました。
§2003年04月12日(土)§ |