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2005年05月30日(月) エンジン(第7話)

我家には男兄弟がいないでわからない。
親戚に男の子はいるが、他人に暴力を振るうような子はいない。
おじさんたちも、全員、そういう人ではない。
当然だが、自分の親しい友人にも、暴力的な人すら、いない。

それが普通だと思っている。
勿論、全員がおとなしい子ばかりでなく、レスリングのチャンピオンだったり、
兄弟同士では、ばかすかやっていることも、たまにあるらしい。
でも身内と人様、そして、やったらどうなるかをわかっている子だと思っている。
親戚でも、離婚家庭はない。親の兄弟も、とっても仲がいい。


小学・中学校のとき、確かに暴力的なクラスメイトはいた。
そのほとんどの子が、家庭になんらかの問題を持っていた。
家が安定していないと、精神的に不安定なのかもしれない。
でも、片親だろうと、貧乏だろうと、まじめな子も、確実に存在していた。

幼馴染が、いわゆる番長みたいな存在だった。
でもウチの母親が”○○ちゃん、ウチの子が上履き忘れたから、持ってって”
と言うと、ちゃんと教室まで届けてくれるし、万引きとかもしない。
同級生に暴力を振るうなんて、絶対ない。
逆に、いじめっぽい雰囲気があると、その子が教室に入るだけで、
ぴたりとその空気がとまる、そんな子だった。
でも、市内では有名な不良君でした。昭和47年生まれ世代の埼玉県ね。


めぐまれていたと思う。すごくそう思う。
だから、ご近所の人たちの気持ちも、よくわかる。
続けざまに暴力事件や、傷害の前歴を持つ人の存在は、やはり気になる。

実際はどうなのだろう? 世の中に児童施設は、必ずあるはずなのに、
自分は、その存在を、見たことがない。知り合いもいない。


それでも思う。だからといって、立ち退いて、は、あまりに非情だ。
高島さんのセリフにもあるが、自分だけは過ちを犯さないとは限らない。
子供の世話を、他人に頼まなければいけない時がくるかもしれない。
注意していても、自分が加害者になる可能性だって、絶対否定できない。


きれいごとだろうか?
現状を知らない人間の、偽善なのだろうか?



追伸

いよいよ後半へ向けて話が大きく動き出しましたね。
今回はその助走、という感じです。次回に大期待です。


追伸2

電話の音で、がばっ!と起き上がる。

股開き! 股開き! 堺さんの股開き! わぉーん!


******** yokoさんの署名活動を応援します *********

このページの左側のすまさんのイラストは、side street の yokoさんの作品です。
非常に非常にお世話になっており、またyokoさん自身もとても大好きな方です。
そのyokoさんが、署名活動をされています。




じゅりも署名しました。
yokoさんの趣旨をお読みになってご賛同いただける方は、ぜひご協力くださいませ。
よろしくお願い申し上げます。


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