千羽鶴
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何故だか 幼い頃の事が 頭に湧き出て 涙が出る
幼いわたしに死を教えて 死を残して逝ったひいばあちゃん 今暗いホテルで 複テがらずに居られるのは きっと 俺を見守ってくれてると 信じてるから
危篤の夜 残ると言った僕は 駄目と言われて タクシーの中で 何度も振り返りながら
次の日 ひいばあちゃんは逝ってしまった 何故残らせてくれなかったのかと親を責め 意地でも残らなかった自分を責めた 親はきっと複テい思いを 死というモノの恐ろしさを 避けさせたのだろう
自宅に帰ってきたひいばあちゃん 綺麗な口紅 白い肌 冷たい顔 安らかな顔 暖めたら起きるんじゃないかって思うくらい 綺麗だった ずっと顔を見ながら 冷たい頬に触れてた わざとらしい やめろ そうにいちゃんに言われたけど 暖め続けてた なんでだろ 今では良く分からない あの時感じてた気持 誰かが死んだ日はいつも青空で どこまでも昇っていけそうな そんな日だった
mocco
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