千羽鶴
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2002年07月09日(火) 無音

無の足音 響き渡る

音も無く 響き渡る

白い部屋に咲く一輪の黒い華

姿亡き足音に脅え

声亡き叫びに脅え

静かに散りゆく

眩しい程の白い部屋で ただ独り

小さな窓から見える空に心焦がしながら

何かに脅え

ただ独り

いくら探しても 

いくら見渡しても

ただ独り

何も無くて

誰も居なくて

ただ独り

それでも響き続ける 無の足音

それでも聞こえてくる 無の足音

発狂した魂は

帰る場所を見失った

光を…

見失った…


mocco

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