千羽鶴
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2002年06月06日(木)

ぬるい夕暮れ
家路に向かう沢山の足
いつも通りの道
いつもと違う景色
通り過ぎる人
通り過ぎる俺

この道でどれだけ人とすれ違っただろう
この道でどれだけ出会いを見過ごしてきただろう

小さな笑い声
静かな電車のホーム
見慣れた黄色の線
見慣れた空の違う顔
隣で煙草を吸う人
隣で煙草を吸う俺

このホームでどれだけの人とすれ違っただろう
このホームでどれだけの人を見てきただろう

駅前のラーメン屋の裏で猫が座ってた
過ぎ行く人々を眺める猫を眺めてた
急に君を抱きしめたくなったよ

ホームの隅で煙草を吸いながら
お気に入りの唄を口ずさんで
見慣れた空の始めて見るその顔を見て
ずっと同じでいられるモノなんて無いんだななんて
思ったりして

変わり続ける今を見送りながら
全てが繋がっているんだって
気付いたりして


僕等は沢山の名前を付けた
俺 君 貴方
沢山のモノに名前を付けた
自動販売機 時刻表 電車
何の為の言葉だろう
気持ち 恋 愛
何の為の名前だろう

太陽も月も昇り沈む
海は寄せては返す
俺も君も何度も繰り返す

時間は常に動いていて
今は常に流れていて
君も俺も変わり続けて

区切りをつける為に
名前を付けた

明日 昨日 今日 今
君 俺 僕 私 貴方

繰り返す事を恐れるから
人は名前を付けたのかもね

僕等はどれだけすれ違ってきただろう
僕等はどれだけ近くにいただろう

時間は常に動いていて
日は昇り海へ沈む
朝が来て夜が来て
俺は君に出会って

全ては繋がっているよ
君も俺も貴方も君も
何処かで繋がっているよ

いつも どこかで


mocco

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