千羽鶴
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ぬるい夕暮れ 家路に向かう沢山の足 いつも通りの道 いつもと違う景色 通り過ぎる人 通り過ぎる俺
この道でどれだけ人とすれ違っただろう この道でどれだけ出会いを見過ごしてきただろう
小さな笑い声 静かな電車のホーム 見慣れた黄色の線 見慣れた空の違う顔 隣で煙草を吸う人 隣で煙草を吸う俺
このホームでどれだけの人とすれ違っただろう このホームでどれだけの人を見てきただろう
駅前のラーメン屋の裏で猫が座ってた 過ぎ行く人々を眺める猫を眺めてた 急に君を抱きしめたくなったよ
ホームの隅で煙草を吸いながら お気に入りの唄を口ずさんで 見慣れた空の始めて見るその顔を見て ずっと同じでいられるモノなんて無いんだななんて 思ったりして
変わり続ける今を見送りながら 全てが繋がっているんだって 気付いたりして
僕等は沢山の名前を付けた 俺 君 貴方 沢山のモノに名前を付けた 自動販売機 時刻表 電車 何の為の言葉だろう 気持ち 恋 愛 何の為の名前だろう
太陽も月も昇り沈む 海は寄せては返す 俺も君も何度も繰り返す
時間は常に動いていて 今は常に流れていて 君も俺も変わり続けて
区切りをつける為に 名前を付けた
明日 昨日 今日 今 君 俺 僕 私 貴方
繰り返す事を恐れるから 人は名前を付けたのかもね
僕等はどれだけすれ違ってきただろう 僕等はどれだけ近くにいただろう
時間は常に動いていて 日は昇り海へ沈む 朝が来て夜が来て 俺は君に出会って
全ては繋がっているよ 君も俺も貴方も君も 何処かで繋がっているよ
いつも どこかで
mocco
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