千羽鶴
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小さな鳥籠に逃げ込む小さな俺 籠の中で小さく小さく蹲り 全て消えてしまう事を願った そして黒いモノだけが どんどん大きくなって行った
小さな鳥籠の中の小さな俺 籠の中からいつも羨ましそうに外を見つめ 何かを手に入れたいと願った そして外に出たいという願が どんどん増えて行った
ある日外に出ようと思い立ち 顔を上げると そこには黒いモノが 籠一杯に膨らんでいた
小さな出口
大きな闇
いつの間にか闇が膨れ上がり いつの間にか俺はこんなに大きくなっていた 黒に侵された俺
でも黒は少しずつだが 減らすことが出来た 時間はかかるが 少しずつ 少しずつ
いつかこの鳥籠から抜け出す為に いつかここから走りだす為に 少しずつ 少しずつ いつか何かを掴む為に
mocco
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