[ 天河砂粒-Diary? ]

2004年11月05日(金) 日記設置のお知らせ&【水饅頭観察日記】その15〜17

サイトの更新を、そろそろ再開しようかな。と思いまして。
来年になったら、また少し忙しくはなるんだけど。
更新休止中。とかしてたら、いつまでもずるずる休止してそうだし。
休止中って、サイトに掲げているわりには、ここで観察日記書いてたりしてて、
なかなかに統一性が感じられなかったので、この際だから、更新休止を辞めにしてみました(笑)
そして、更新再開に伴い、日記コンテンツを正式に設置いたしました。
ここは、「水饅頭観察日記」が終わったら、純粋に創作文章のみの利用となります(予定)。
主に「天使と術師と探偵と」。
その連載をここにのせて、萌え叫びとか、サイトの更新連絡とかは、こちらの「天河砂粒Diary」に書こうと思います。
そんなわけで、ネット接続ができなくなっていたばっかりに更新が止まっていた水饅頭観察日記の、15〜17をお届けいたします!
メモの様子だと、20か21で終わると思われますので、今しばらくおつき合いいただければ幸いです。


2004年09月13日(月)【水饅頭観察日記】その15

……ご機嫌が直らない。
どんなにお皿の水を換えても。
綺麗な氷を入れてやっても。
(家の冷凍庫製造ではなく、お酒飲む時用に買っておいた美味しい氷なのに!)
話しかけたら「きゅっ」というか「けっ」というか、そういう感じで鳴くだけで、うたも歌ってくれない。
土日、ほったらかしにして遊びに行ってきたことが、そんなにダメだったのだろうか。
なんだか心は、デリケートな事でヘソを曲げてしまった彼女に困り果てているダメ男だ。
こういうとき、どうしようもないから。と、そのまま放置しておく男は、得てして女に去られてしまうものだ。
ここはひとつ、真剣にご機嫌取りをせねばなるまい。

あらかじめ、東急ハンズの手作りお菓子コーナーで買っておいた、プラスチック製の透明プリンカップをキッチンから持ってくる。
たっぷりと水を含ませた脱脂綿をカップの底に敷き、その上に、保冷剤を乗せ、その上に更に、濡れたティッシュを何枚も重ねる。
準備OK。携帯用水饅頭ケースのできあがり!
ご機嫌斜めの水饅頭を中に座らせて、キリでいくつか穴を開けた蓋をして。
(呼吸しているかどうかはわからないけど。窒息死されても困るから、空気穴は開けてみた)
凧糸でカップを固定。割り箸の先の提灯みたいにぶら下げて。
ゆらゆら。夜の散歩にでかけることにした。

穏やかな夜風が吹いている。
街の明かりを反射するので、雲のある夜空は、結構明るい。
暗い夜でも、青いと実感できる、深い群青色の空に、薄く白く浮き上がる雲が無数に浮かんでいる。
流れる雲の隙間から、細い月が時折見え隠れする。
水饅頭とともに、空を見上げて。
水饅頭のかわりに、何となく、私が鼻歌を口ずさんでみたりした。
街灯の光に、てらてらと光ながら。
水饅頭は、ゆらゆら揺れながら、うたを聞いてくれていたように思う。


2004年09月17日(金)【水饅頭観察日記】その16

夜空の散歩の後、水饅頭はすっかりご機嫌を直してくれて。
朝に夜にと、ご機嫌な鼻歌を聴かせてくれるようになった。
日課のように、夜の散歩に出たりして。
そうこうしているうちに、私は無職になった。
朝から洗濯して、掃除して。のんびりテレビを見たりして。
お昼御飯を食べて、少し暇になって。
ふと、出窓を見たら、水饅頭がなんとなく外の様子を気にしているような気がしたので、携帯用水饅頭ケースを用意して、昼間の散歩にでることにした。
とはいえ、昼間、水饅頭を割り箸の先にぶら下げて歩いている人というのは、知らない人から見たらかなり異様な光景だろうと思われたので、今日はハンドタオルでくるんで、お菓子屋さんの紙手提げ袋に入れて歩いた。
水饅頭の鼻歌にあわせて、私も軽く、うたを口ずさむ。
ご機嫌なお昼間のお散歩。こういう幸せ、ずっと続くといいなぁと。
穏やかなお天気空の下、しみじみとそんなことを思った。


2004年09月18日(土)【水饅頭観察日記】その17

ビバ、無職。
朝から晩まで、『塊魂』というプレイステーション2のゲームをやっていた。
王子、転がす。巻き込む。星作る。そういうゲーム。
BGMがなかなかに印象的で、何度かプレイするうちに、気が付くと一緒になって歌ったりして。
転がして、転がして、転がして。
目が疲れて眠たくなったのでうたた寝してたら。
水饅頭の口ずさむ歌が、微妙に塊魂になっていた。
らーららら らら らーらーら かたまりだまっし〜♪
(わかる人にしか判らない感じだ……)
可愛いじゃないか、水饅頭。私が王子だったなら、一番に巻き込んでやるのに!
水饅頭との幸せ無職生活は、こんな風に過ぎていったのでございました。


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