私の彼女。
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人は何歳まで恋愛できるんだろう。 誰かを想って、胸が熱くなったり、1歩1歩近づく距離にドキドキしたり、誰かのために自分を犠牲にしたり。 これから先、私にはそんな恋愛はまだできるんだろうか。 いつからか、そんな事を素直に思えなくなった。 恋愛なんて、もうなんだか自分には全く関係のない出来事な気がする。 でも、あえてそうしてきたのかもしれない。
私は、『恋愛』・・・のようなものに、自分を大きく乱されてしまった事がある。 今思えば、あんなの『恋愛』でもなんでもなかった。 ただ、平凡な毎日の中に降って沸いた、刺激だった。 それを『恋愛』だと思い込んで、そんな自分に酔って、ただただ自分だけを満たすためだけのもので。 たくさんの人、たくさんのもの、大事な生活、自分自身への信頼、全て失った。 今では本当に思い出したくもない過去で、あの時の自分の身勝手な行動を思い出すたびに、嫌悪感でいっぱいになる。
パートナーがいる状態での、他の人との『恋愛』。 私は、過去の失敗から、そういう可能性があるものには慎重に予防線をはり、徹底的に目をそらし、かかわらないようにしてきた。 それほどまでに注意しなければ、そういった『恋愛』には、自分が制御できなくなる圧倒的な力がある。 私は変態なのかもしれない。 もしかすると、本当の刺激はそういった『恋愛』でしか得られないタイプの人間なのかもしれないと思う。 認めたくはないけれど。 でも、そんな風に自分が動かされてしまう『恋愛』だって、本当の「恋愛」では決してない。 私にとって、自分の欲求を満たすだけの、ただの刺激なんだろうと思う。
ただただひたすら相手を想う、そんな恋愛はもう生涯することはできないんだろうなと思う。 本当に悲しいことだけれど。
でも、もちろん、今の彼女は大事に思う。 ケンカしても、イライラしても、お金が全くなくても、 それでも、彼女との生活は私にとってとても大事だし、幸せだなと思うし、感謝もしている。 そんな『恋愛』なんかよりも、はるかに深い家族愛が私たちの間には確かにあると思う。 だから、『恋愛』を求める気持ちは少しもないし、求める自分には出会いたくもない。 ただ、その彼女との間に、ずっと続く「恋愛」感情があれば、私はもっと彼女に優しくなれるのかもしれないなって思う。 家族にはどうしても甘えすぎてしまうから。
7月7日、七夕。 少し晴れてきたみたい。
優しい人間になりたい。
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