私の彼女。
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ローンの審査が通りました。 これで、本当にマンションを購入する。 明日、手付金を入金したら、もうあとには引けない。 これでいいんだよね? 厄年の大きな決断。
胸にひっかかっていることは、たぶん彼女とのことなんだろう。 あの時の気持ちに似ていて、それがすごく怖い。
あの時。 彼女と暮らす家を出て、あの子と家を借りた時。 お金を払って、いざ一緒に住もうとしたその日、私は本当に本当に後悔してしまった。 あの子を愛していない事に気づいた瞬間だった。
消したい記憶なのに、あの決断した時の感覚に今回もすごく似ていて、 後悔するのが怖い。
自分自身の事で1つ気づいたことがある。 私には、愛が冷める瞬間というのが必ずやってくる。 そのたびに、永遠に誰かを愛し続けることができない自分に絶望する。 今回のこの気持ち、これがそれでないといいんだけど。
その自分の中で愛が冷める瞬間。 それは、お金にかかわっているのではないかと思った。
私は本来、自分で言うのもなんだけれど、ケチな性格ではない。 相手との食事代、生活費、ほとんどを私が負担している事が今までも多かったし、 普段はそんなこと気にもならなかったりする。
それでも時に、そういった現状にものすごく腹が立つことがあって。 でもそれって、自分の不安の大きさなんだろうな。
あの時と怖いほど似ているのは、相手にお金が全くないこと。 たぶん、多額のお金がかかる自分の大きな決断の時に、相手が金銭面では何もできない・・・これが私の不安をあおるんだろうと思う。 そして、相手はお金がないからこそなのか、何の根拠も持たない将来を約束する言葉を並べたり、熱いSEXをしようとしてきたりする。 それがまたたまらなく私を苛立たせる。
でも。 本来、自分の決断は自分の決断として、誰かの何かに頼ってなんかはいけないんだろうと思う。 でも、私はそこまで大きくない。 一生抱える借金の不安を自分一人では抱えられないから、相手に求め、それに応えられない相手にイライラする。 そして、大事なものがいつの間にか自分の中から消え、後悔する結果となる。
全ては自分の小ささだ。
あの時のように、自分の小さなココロで、自分の不安、苛立ちを全部相手にぶつけ、相手のせいにして、傷つけ、未来を壊し、自分の決断を後悔してしまうかどうかは、全部自分次第なのかもしれない。
でも、あの頃と大きくちがうのは、私は誰かを裏切って、傷つけて、この決断をする訳ではない。 彼女の能力も信じている。 今は学校に通い、まだ仕事として結果が出せてはいないけど、自分の信念を持って、自分のやりたい事をきちんとやっていく力はある人だと思う。 ま、もう少し辛抱強さと、努力は必要だと思うけれど。
これは自分自身の大きな決断であり、それを相手に求めることなく、相手の未来も信じ、結果が出ない間は応援できるような、それだけ大きな自分でいられるかどうか、それがこの決断を良くも悪くもするんだろうと思う。
私にはそれができるだろうか。 いや、決断したら、もうするように進まなければならない。 後悔も、後戻りももう今回はできない。 自分で決めて、自分の幸せを信じ、進んでいくしかないんだ。 自分ひとりで。
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