私の彼女。
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2009年05月21日(木) 【告白】【少女】

湊かなえさんの【告白】【少女】を先日読んだ。
ずっと気になっていた本で、2009年の本屋大賞を受賞して更に気になって、ヤフオクで2冊目の【少女】と一緒に出品されていたので、買ってしまいました。

んー。
確かに衝撃作。
子供達の怖さ知らずの恐ろしさ、大事なものを奪われた人間の怒り、復習。
子供から思春期くらいの子達の、死に対する興味みたいなものってなんなんでしょう。
人が死んでしまうということ、死んでしまったあとで周りの人間がどんな想いをするかということ、それがわからないし、想像もできないからそんなことができるんだろうな・・・と思います。
わかっていないという事の怖さ。
でも、みんながみんなそんな子ではないんだろうと思うんだけど。
そういうのって、親の育て方や、愛情とやっぱり関係あるんだろうか。
子供を育てるというのは、社会的な責任も大きくあるのだと思う。
人として生まれ、社会で生きていくには、やはり周りの人間とかかわって、
ケンカしたり、励ましあったり、迷惑をかけたり、幸せにしたり、そうやって自分が形成されていく。
その土台が、自分の愛情1つで大きく変わってしまうなんて、これは大きな責任だと思う。
やっぱり中途半端な気持ち、中途半端な環境では産めないよね。

なんだか脱線してしまったけれど、
【告白】これは、内容も、展開も衝撃的で、さすが話題になるだけの本だなと思います。
ただ、全体を覆うものは、人間の暗い部分で、結末だって決して明るいものではない。
感動でココロがいっぱいになるような物語ではなく、人の闇や、病みに常に触れている重い重い話。
でもきっとその闇の根底にあるのは、とても純粋な人間の寂しさで、それはきっと誰の中にでもある弱くて、でも汚れていないものなんだと思う。
だから、読んだあとなんだか変な安心感を感じられる物語でした。
【少女】
これは、うーん。
私が偉そうにどうこう言うのもなんなんですが、
ちょっと曲がりすぎというか、少女達が抱えている闇も、物語の展開も。
共感ができない分、ピンと来なかったというのもあるのかもしれない。
でも、湊かなえさんって私と同じくらいの年代なんですよね。
その彼女があんな風に少女達の内側を想像で描くのは、すごいな・・・と。
実際に書かれている少女達と同じ年代の子達は、この物語をどう読むのだろう。
気になるところです。

最近、書くのが楽しい。

でも、書いたり、新しい環境を求めたりするのは、
私の場合、現状の生活に満足できなくなってきたという証なのかもしれない・・・。
危険度・・・大。
気をつけよう。


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