箱の日記
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2010年11月08日(月) カーニバル


 

遊園地のひとたちは なかなか見つけられないでいる

並ぶことも 泣く子供のわめきも 用意した寛大な”こころ”

のおかげで 深く被ったデニムの帽子におさまっている

見つからないのは いつものことなのに とりたてて本日は

途方にくれる

夕方がやってくると 誰をも問わない賑やかさが沸き起こった

カーニバルはいくつもの青と橙のすじを発散し

それが 透明で楕円形をした途方にくれかけの 静かなかたまりを

幾度もすり抜けた

右を 左を 通り

”賑やかの残像”たちは すこしひやりとしたかぼそい慈愛を

含んでいるようで 夏の終わりのような切なさを

楕円形のふちに置いていった




 


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