ていう架空の話について君は話す僕はまた、うんうんと頷いて君の手を握っている僕らはあの列の最後に並んで待つかい? () 古びた匂いのする運河に沿って倉庫のある曲がり角でタクシーを拾った狭くはない後部座席で僕らはくっついて座ると握っていた手を離してうしろを振り返ったもう日が暮れてネオンが点り始めていた。