箱の日記
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2005年03月19日(土) 歩道橋



歩道橋




雨の次の晴れた朝
何かの記念に造られた公園に架かる
郊外の歩道橋で
やさしい気持ちになる
すれ違った夫婦
下を通る国道のなりゆき
どれもが誠実にある
太陽がきらめいている
こんなふうであったらいい
いつも雨上がりの晴れの日であったらいい
子供が蹴飛ばしたサッカーボールが
私の足下へ走ってくる
私は蹴り返す
いつかのきみへ
ボールは雨上がりにふさわしい駆ける音を残し
弓なりの弧を描いた







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