箱の日記
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ティッシュ
娼婦を好きだと思った。 きょう、街で消費者金融のティッシュを配る女の子が (おそらくそれは、アルバイトなのだろうけれど) 娼婦にみえた。風俗のお店へ行ったこともないけれど、 路地裏で娼婦に話しかけられたことも ないのだけれど。 安っぽい、売り尽くされたような声が、僕の 心を、 打った。
ティッシュを手に握り、街を北へ向かった。 恋人との待ち合わせ。 遅れてはいけない、そう、思った。まだこんな場所。 このままじゃ間に合わない。 急ぎ足で。 ティッシュはつぶれた。 はやく、行かなきゃ。
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