箱の日記
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2004年07月14日(水) ティッシュ




ティッシュ




娼婦を好きだと思った。
きょう、街で消費者金融のティッシュを配る女の子が
(おそらくそれは、アルバイトなのだろうけれど)
娼婦にみえた。風俗のお店へ行ったこともないけれど、
路地裏で娼婦に話しかけられたことも
ないのだけれど。
安っぽい、売り尽くされたような声が、僕の
心を、
打った。

ティッシュを手に握り、街を北へ向かった。
恋人との待ち合わせ。
遅れてはいけない、そう、思った。まだこんな場所。
このままじゃ間に合わない。
急ぎ足で。
ティッシュはつぶれた。
はやく、行かなきゃ。

 


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