箱の日記
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2004年06月27日(日) 貯水池

 



貯水池



釣りに来るたび、石を投げ込んだ。
ときには、両手でせいいっぱい、というくらいのも。
ずぼん、といったあとで
ぬるり、と底がうなる。
今まさに呑み込んだところだ。
池の鯉たちが、魚雷みたいにまっすぐ遠ざかっていく。
しんとして、また釣り始めるか、
もう終わりにするかを決める。
むかしここで、大人たちがどうぶつの骨を引き上げた話を
知っていたから、釣り上げた魚を持ってかえるのは、
いけないと思った。






 


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