「こんなもんかな」と思っていたよりまだまだ世の中にはいろいろ。初めてのはずの映画を見ていて、ああまたこの話かとこころでつぶやくその怠惰は、底へ、底へ。心配はいらない。苦しみと名付けられた日常の本質をわかりきってしまったとがっかりしたあとでも。まだたっぷりなぜだか時間はあるし、実際ぼくは相当なうっかりものだ、さいわいなことに。