ミステリ感想・その2 |
*「脳男」 首藤 瓜於 ★★★★☆ 4点 江戸川乱歩笑受賞作品。 これ、凄く面白いです。題名も表紙もインパクト大です。 連続爆破犯のアジトに潜入した警察は2人の男を発見する。一人は犯人、もう一人は捜査線にもあがっていなかった謎の男・鈴木一郎。犯人は逃走してしまうが、もう一人の男は捕らえられる。捜査が進むにつれ、捉えられた鈴木一郎の精神鑑定を決定され・・・。という冒頭からはじまります。 この鈴木一郎が何者なのか、という部分が凄く興味深い。そつがなく、それだから違和感のある男が、予想外な行動をとるところに面白みがあります。最後の方の緊迫した場面の鈴木の行動には痺れました。捜査を進める茶屋警部や精神科医の鷲谷真梨子もかなり魅力的に描かれています。 色んな要素がツボをつきまくりで、もっと長い話として描いてほしかったなあと少し残念な感じがする要素が多いので、1点減点。 でもかなりおすすめです。読みやすいです。
あーねむたいので、つづきは次回。
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2004年01月23日(金)
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