ヘドヴィクアンドアングリーインチ

この映画は本当に強烈だった。
音楽も主人公の存在自体も強烈。
始まりから心奪われたなあ。

あらすじは、
主人公は性転換手術が失敗して、男でも女でもない体になってしまって、
恋人には一緒に作った大切な曲をとられ、その恋人はロックスターに。
くやしさ(?)から彼の公演会場のすぐ近くで(おもに飲み屋)同じ曲を歌う。
(訴訟もしているようだ)。

その行動自体、結構執念めいたものがあるし、
主人公の気持ちがわからないなってところもあった。
けど、男でも女でもない自分の気持ちは誰にも分かってくれない。
だからもう一人の自分を探す。
この気持ちよく分かる。
自分はこんなはずじゃない、もう一人の自分がいるはずだ。
って思うことってある。
それを「これが自分だ」認められたら人間の悩みって殆どなくなると思う。
悩むから名曲が生まれて、芸術が生まれて、人は自分に足りない物を人と関わることで補ってるんだろうな。
ヘドヴィクがときおりみせる切なそうな顔がなんともいえなくて、
泣いてしまったなあ。
彼女は本当は別に元恋人を本気で恨んでるわけじゃない、だから成功を手にした後も切なそうだったんだろうな。
では何を求めていた?
なんだろうねえ、結局はくさいけど、愛を求めていたんだろう。
それとも今の「自分」を認める勇気か?

この映画の曲は全部名曲!歌詞もいいし、声もいい!
ああーサントラ欲しい。
ファッションも80年代でかっこいいし!
髪型で人間こんなに変わるんだなあと思った。
美容院いってこようっと。
ブロードウェイでミュージカルがやってるみたい(元はミュージカルだしね)、
ああーいいなあアメリカ行きたい。
2002年03月09日(土)

日々ノオト / kica

My追加