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リンクフリー、辞めてもいい?(苦笑)
心の中にリンクを張ってください
(オレ、今いいこと言った)



2005年02月06日(日) 夜歩く

久々に取れた日曜日休暇。ビールを飲みながら久しぶりにドラクエ8をやっていた。PANTER VITESSE De Luxeが1カートン届いた。1カートン買ってやったオマケでターボライターが付いてきた。八王子の煙草屋でPacific Aromaticという1箱10本入り350円の安物シガリロを試しに買ったときも、ターボライターが付いてきた。葉巻の場合、オイルの匂いが付いてしまうので100円の使い捨てオイルライターでは美味しくならないそうだ。誰が言い出したか知らないが、葉巻を吸う先人の知恵が見えて何か面白かった。ドラクエを眠気まなこでやりながらも、書いている小説のことがずーっと脳裏で泳いでいる。浮かんでいる。明日は仕事中に、この小説の舞台となっている新百合ヶ丘のグリーンハイツに行くつもりだ。結局自分は何がこの小説でやりたいのか、ずっと考え続けてきた。子供という媒体を使って、何を表現するべきなのか。聞いて暗くなるようなニュースは、日常に溢れている。そんなものを読まされても、読者はうんざりするだろう。今まで誰も見たことがないものを切り取って、形にしなければ。小説を書くということは、結局は自分のとの果てしない対話の産物なのだ。

PANTERを吹かしながら夜道を彷徨う。さっきはデニーズでコーヒーを3杯飲んだ。そして、また書き直しだ。今回は児童文学だから、細かく区切っていかなければ読者は飽きてしまう。ロシアのことわざを章立てにする案は、悪くないと思っている。読み終えた後、今までの章の暗喩が何を示していたかを読者は感じ取ってくれるだろう。オレは時たま、世の中のすべての情報が頭の中に入ってくればいいのにと思っている。もしくはもう一人の自分が頭の中に入ればいいのにとも思っている。

かつて、あろひろしの漫画で「MORUMO 1/10(じゅうぶんのいち)」という漫画があったが、物語ラストで主人公はヒロインのモルモを庇ったため、悪役のマッドサイエンティストに莫大な情報量を脳に流し込まれて気が狂う。そのコマを読んで中学生の頃、羨ましいと思ってた。世の中のすべての日常に潜むドラマを見れたらどんなに楽しいことだろう。でも、実際にはそんなことは出来ないから、自分で創造するしかないんだな。PANTERの甘みと旨みに寄り添うと、その苦しみをしばし忘れる。


ふみひこ |MAIL