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リンクフリー、辞めてもいい?(苦笑)
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(オレ、今いいこと言った)



2005年01月11日(火) 夜中、プールに忍び込む中年男のおはなし

また小説を読んだ。奥田英朗の「イン・ザ・プール」。続編「空中ブランコ」は直木賞を受賞した。この小説を読んでよかったのは、まずちゃんと笑えたことである。小説で読者を笑わせるのは、結構(いやかなり)難しい。ちなみにオレは大爆笑作と言われている(らしい)京極夏彦の「どすこい。」という小説でこれがまた、クスリとも笑えんかった。才能無いよ、京極。作中のしりあがり寿のマンガがちょっと面白かったけど。こういう“笑える”小説ってのは発想力がモノを言う。いわゆるボケの部分。それと登場人物による痛烈なツッコミだな。ギャグの基本なんでしょうけど、そういうのがホント響く。東野圭吾の「名探偵の呪縛」「名探偵の掟」もイイ。今まで一番笑えた小説は三谷幸喜著作の「経費では落ちない戦争」(←小さな出版社から出版されたため、現在絶版)だったが、この「イン・ザ・プール」も結構イイとこ行ってる。奥田英朗は代表作「最悪」「邪魔」というようなノワール風味の小説が非常に良いのだが、今回の「イン・ザ・プール」にもその片鱗、人間に対する彼ながらの洞察、皮肉のペーソスがいっぱい合ってとても楽しめた。「空中ブランコ」も買おう。なんとこの小説、主人公の精神科医が松尾スズキで映画化されるらしい。脚本はクドカンの方が良かったんでは〜?と余計なお世話にも思ってしまう。短編集だし、あらすじだけ書いてもオモロないので概要はカット。いやーたいした才能だわ。巧い。

追伸、木村カエラhttp://columbia.jp/kaela/のデビュー曲「Level 42」のPVはヤヴァい。
反則的に可愛いって。この歌もPVと一緒に見ないとあんまりいい歌だと思わない曲だな。
すぐ飽きる。ライブ映像⇒http://columbia.jp/kaela/041106/index.html


ふみひこ |MAIL