2004年11月13日(土) ズボチン野郎

PKN帰りきっぺです
帰ったです。
いやはやがんばるば。

■■第1部■■
今回の北京は初訪問だったこともあり、若干ときめきを感じていたのだけど
実際はまるでネタのように、あるいは仕組まれたように困難が僕に
これでもか、これでもかといわんばかりに降り注いできました。
いや、でも楽しかったことには変わりは無いんだけどね。
むしろその困難具合も今日になったら楽しい思い出です。

そう。僕が中国の首都、北京の空港に降り立ったのは昼過ぎのことでした。
税関を出ようとしたら、さっそく呼び止められるの巻で、身体検査を
受けるの巻。まあこれは書類見せびらかしたりしたら難なくクリア。
そして僕は日本円を中国人民元に両替しにいったのです。
両替をしていると、後ろからは元気な中国語の会話が聞こえてきます。
すげー!めっちゃ激しいし。実際中国語を大声で話されるとケンカのように
聞こえてくるのは僕だけじゃないとおもうんですが・・・・

そして僕は両替したお金を財布になおして、ふと振り返りました。
するとそこには1瞬即発状態の中国人男性2名が対峙してるし!!!
同僚らしき男たちに抑えられているものの、オッサン側は怒り心頭の
ようです。それすら振り払い、オッサンよりは少し若いやつに飛び掛らん
という勢い。ちょっと野次馬してたら警察が間に入って状態は少しマシに
なったようで。

僕はここから天津へと移動しなくちゃならなかったので、バスのりばを探しに
北京首都機場の立体駐車場へと向かったのでした。
バスの中では持参した本を1冊読んで、それからひたすら爆睡してました。
それでもまだつかない。何時間かかるんだ!
天津は遠かったですよ。ほんと。で、無事天津駅前で仕事が完了。
北京へととんぼ返りです。乗車券を買い求めて電車で北京へと向かいました。
持参本の2冊目を読み終わったのです。はやいもんだ。

数時間後北京駅に到着。北京は寒すぎた。これ、なめたらあかんと。
北京駅を出て地下鉄に乗り換えました。そして「南直門」へと僕は
向かいました。思い出すだけでも忌まわしい「南直門」・・・・

僕は南直門駅から外にあがりました。ホウホウ!バスもタクシーもいっぱい。
これならすぐにホテルに到着できそうだ。と。ところが。
つかまえるタクシー全てが僕が宿泊する予定のホテルを知らないという。
地図を見せても知らんというのです。
そこで僕はこの際そのホテルまで1人で歩いていこうと決めたのです。
いざ、決心してこれから歩いていく道がはたして本当に正しいか
それだけのためにタクシーの運転手に道を聞こうと、運転席をノックして
話をしはじめていたら、僕のリュックに何かが接触しました・・・・・
で、僕は突然変なオッサンに突然押されたんです。

激しい剣幕で僕にまくしたてるそのオッサンは俺が彼の商売道具である
単車のサイドミラーをリュックでへし折ったというので、修理代として
500元=6500円をよこせといちゃもんをつけてきたのです。


↑こんなヤツ。でもこの画像のドライバーは
今回の事件とは一切関わりありません。




これ絶対言いがかりやん・・・
とっさに僕は中国語が全くわからないフリをすることにしました。
外国でのトラブルはそれが一番です。
日本人か?としつこく聞かれましたが、何を言われてるのかさっぱり顔で
切り抜けました。それでも彼はしつこく迫ってきます。
あと聞き取れたのは「トンプートン!?」これ。
大学の授業で習ったけどなんていう意味やったっけ。
そこで彼は僕がなかなか意味を理解しないからか、ポケットから金を出して
目の前をひらひらさせたので、ぱっと僕がそれを手に取ると怒り出しました。
そりゃそうか・・・。そこで僕もポケットに入ってる金で見逃してもらおうと
取り出してみたのです。18元=230円ほどの札です。

彼の怒りはおさまるはずもありません。すごい白々しくその18元を手に取り
「イーシー!イー!アル!サン!スー!・・・」と18まで僕が渡した札を
1枚1枚並べ僕の顔と見比べながら数えていくこのオッサン!
すごい根性悪い。

それから約2時間近くオッサンとの攻防がありました。
そのオッサンの仲間が駆けつけてきて一緒に僕に
いちゃもんをつけてくれたり、軍人風の若いにいちゃん4人も
寄ってきました。これはちょっと怖かった。でもオッサンが僕に500元を
求めてることをこの人たちにチクったらなんと、オッサンはゼロを1つ負けて
50元で勘弁してくれたし。といってもそんな金は出せないので
最終的に18元で解放してもらいましたさ。

途中英語が話せる人間がやってきたっていうのも助けになったんですが
それにしても3時間も、0度近い気温のこのクソ寒い北京で
ねばった甲斐があったというものです。オッサンも大概凍えてたしね。
僕はこれから空港に歩いていって、そこで寝るので・・・ということに
なってたしオッサンももういいっていうんで速攻でその場を離れました。

それから無事なんとか僕はホテルに到着できたのです。
そこで気づいたんですが、どうやら僕は地下鉄で降りる駅を完璧に間違えて
いたようだったんです。それはともかく、その日は無事終了しました。



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