コハルビヨリ
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2004年10月06日(水) またね(長文)

土曜日の夜、彼のバンドの練習が終わった後、別れました。

彼は結局私を東京に呼ぶ、ということに
まだ責任が取れないらしい。
(責任をとりたい人らしい。)

バンドはまだまだかけだしだけどいい感じだし
会社は実はつぶれそう。

そんな楽しいけど不安定な状態で、私のことはかまっていられない。
今の生活を変えたくない。ひとりでいたい。

私がしっかりしてないから、ひとりで生きられていないから。
そのぶん自分が負担しなきゃ、と彼は思ってるんだろう。
そうさせたのは私だし、彼はそうできるふりをしていた。

私たちはお互いに相手を気遣ってしまう。
それだとそのうち疲れてしまうみたい。

バンドにも仕事にも私が必要っていってたのにね?
結局お荷物になってしまった。

だから、私はいつも彼の気持ちを確認していたのだと思う。
私のこと必要?って。こうなるのが怖かったんだろう。
自分の気持ちをわかっていなかったのは彼のほうだ。

彼は電話をしていた渋谷駅前で人目もはばからず泣いてた。
初めて聴いた。彼が泣いてる声なんて。

話してる間は彼も私も迷ってたけど、
それは好きな気持ちがあるということだけで、
すべて別れるほうに向かっていたのだと思う。

「こんなこと言う日が来るとは思わなかった。」

こちらこそ(言わないでよ)。
でもなんとなくわかってたのかもしれない。

「結婚するならお前とするよ。」

とかいいつつ彼女すぐできるんでしょー?
 
「俺を男としてみないでね。」

いや私は男友達だって“男”の友達だと思ってるからなあ。

ということは音信不通とかにしなくていいわけだ。



昨日東京に行って、就活のあと彼のバンドのライブがあったのでみてきた。
彼と、話してきた。

最終の新幹線に間に合うために20分くらいしかはなせなかったけど。
彼も忙しそうだったし。

なんか、変な顔してた。笑
緊張してるみたいな今にも泣きそうな。
私のほうが平気な顔してただろう。たぶん。

「どんな顔したらいいかわかんないんだよっ。」

彼にはナイショで聴きに行ったから。
演奏してる途中で気が付いたらしい。

今回は来ないでくれって言われてたけど、行ってしまった。
行かなければならなかった。
何かを、確かめたかった。

自分でも行くまで自分がどんな反応するか
わからなかったのだけれど、
(より戻したいって言うのか友達っぽくふるまえるのか)
なんか大丈夫みたい。

彼は頬を差し出したけど殴るほど恨んではいないよ。
彼の首にからんで、よしよし、と言ってあげた。
ほんとにこの人は憎めないやつなんだなあと思いながら。
得な人だ。

たぶん、私たちは友達になれる。
どこかで、お互いがしっかりしたら、また、って思ってるのかな。
会えなくなるわけではないっていうのが救いなのかも。

彼はどういうつもりなのか知らないけど、
連絡してね、という。

今は自分の感情がわからない。
でも彼のことは嫌いにはなっていないと思う。

彼に対する不満はたくさんあったし、
このままじゃうまくいかなかったかもしれないし、
彼がそう決断した以上、今はこれしかないと思う。
これが最善、と思い込もう。

それでも、ずっと泣くのを我慢してる。

意味のわからない涙は流したくない。

私が山形に戻った頃、バンドの人たちはちょうど打ち上げで、
なんかそこにいられなかったのが悔しくて、
そしてタクシー乗り場で会った気のいいおじさんに
「おねえさん」と呼ばれたのがうれしかったり、
彼に会ってちょっと気分がすっきりしたりで
ひとりで打ち上げした。

チューハイ一缶でよろよろ。

彼がいなくても時間が流れていくのを知っている。
今は立ち止まれないことも。

でも、体は動いても頭は全然働かない。

人は一人では生きていけないけど、
私みたいなのは一人でいる時間も必要なんだろう。

みんな今は頑張らなくていいっていってくれるけど
今頑張らないでいつ頑張るんだろう。
頑張らなきゃ人前に出られない。

別れたって話すのがつらいから。
別れたことを実感してしまうから。

だめだなあ。
やっぱり彼からの電話とかを待ってしまうのだろうし、
指輪のない右の薬指を心細く思う。

それでも時間は流れてくれるから。
もうちょっと川底の石みたいにしていたい。
それすら頑張らないとできないし。

さすがにわたしもしばらく恋愛はいいかな。
前に彼にふられたときみたいにやけになることはないと思う。



頑張ります。
頑張ってね。


コハル |メール ひとりごと。

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