コハルビヨリ
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わたしね、決めたの。 夢っていうかわからないけど、きみについていくって決めたの。
お仕事で疲れてたから多くの返事は期待してなかったけど、 ちゃんと話してくれた。
「きっと予想以上に大変だよ。 必要以上に仕事とバンドにやきもちやかれたら俺がだめになる。 俺はお前を大切にするから、お前もわかってね。」
彼の「大切にする」のなかにはお仕事頑張ることも含まれてる。 わたしとの生活のためにお仕事頑張ってくれてる。
お仕事頑張る=私を大切にしてくれてること。 バンドやってる彼のことも大好き。 でも矛盾してそれに対していやな気持ちがわきあがることもある。 今までにもあったもの。
でもそれを最小限にしなきゃ一緒に暮らしたって続かない。 その前に近くにもいけないかもしれない。
「らぶらぶだもんね〜一緒に暮らしちゃおっか?みたいなノリで 言ってるわけじゃないんだよ。一年くらいで別れるくらいなら 同棲なんかしないほうがいい。同棲して別れてごたごたした 奴らも何回も見てきたし。」
最初、ほんとは疑ってた。一緒に暮らそうなんて。 だってはじめて君がそれを口にしたのは私たちが別れて、 付き合いなおす前。なのに結婚したいとか一緒に住もうとか言うんだもん。 そのときは彼もたぶんここまで考えてなかったと思う。
でも今はちゃんと先のことまで考えてくれてる。
疲れた声で君が、 「明るい部屋で、楽しく暮らそうね」って言う。
私は少し泣きそうになる。 疲れた君と、明るい部屋のギャップに。 未来の私をうらやましく思う。
陽のあたる明るい部屋で、にこにこ暮らすんだもんね。
君に“ちゃんと”ついていくからね。
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