まったりぐったり日記 メモ 夏古
2004年10月05日(火)  最後だけちょこっと変えてみた
今週の某漫画を読んで、最初某ネズミな半獣が出てきたかと思っちゃったよ!!
こんにちは、夏古です。

年度の後半に入ってから体調がいい感じです。
去年も9月を過ぎた辺りから、創作意欲が湧いてきてたしなあ。
倉庫サイトが半年も更新無しでどうしよう、とかコッソリ思ってたんですが、ここから半年で頑張ればいいか…。
っていうかもう年度の後半だけのサイトにすりゃいいんだよ!
しませんけど。晒しっぱなしにしますけど。

某いたずらの天才が出てくるアニメの今週分を見たんですが、
子ども向けアニメなのに悪徳商法が出てくるって凄すぎませんか?
13万円とか4万5千円とかリアルすぎて吹き出しちゃったよ。

そういえば、今日から始まる「めだか」ってドラマの主題歌がスピッツだそうです。
み、見なきゃ…!
予告CM見ただけど小日向さん出るみたいだし!

ジオシティーズが新しくなって、なんかややこしいっすね。
新しいアドレス考えなくちゃだし。
この際ジオを捨てて他のとこへ引っ越すことも考えようかしら。
むむーん。
もうちょっと様子見ー。

















「ループループターン」(修正版)2004.10.04


目の前に何か私に言いたそうな人がいる。
でも何も話しかけてこない。
私はその人が私に何を言いたいのか気になる。
でも何も聞かない。
そのままその人は何か言いたそうにしながら、私は何を言いたいのか気になりながら、お互い通り過ぎる。
またしばらくすると、目の前に何か私に言いたそうな顔をした人がいる。
でも何も話しかけてこない。
私はその人が私に何を言いたいのか気になる。
でも聞かない。
そのままその人も何か言いたそうな顔のまま、私も何を言いたいのか気になりながら、お互い通り過ぎる。
またしばらくすると、目の前に何か私に言いたそうな顔をした人がいる。
また、また、また。何度も何度もその繰り返し。
みんな何も言わない。
ただ私を見て何か言いたそうにするだけ。
私も何も聞かない。
ただ彼らを見て何を言いたいのか気になるだけ。
みんなは私を見て何かを言いたそうにする。
私は彼らが何を言いたいのか気になる。気になる。気になる。
また、目の前に何か私に言いたそうな顔をした人がいる。
でも何も話しかけてこない。
ただ、私を見るだけ。
私はその人が私に何を言いたいのか気になる。
でも聞かない。でも気になる。
そのまままたその人とは別れる。
一体彼らは何を言いたい?
「服装が変ですよ」?
「背が高いんですね」?
「ブサイクですね」?
「付き合ってください」?
「あんたなんて消えればいいのよ」?
「背が小さいんですね」?
「チャックが開いてますよ」?
彼らは何も言わずに私を見て何かを言いたそうな顔をするだけ。
彼らの顔を見ても、何を私に言いたいのか解らない。
何を私に言いたいのか、言ってくれなきゃ解らない。
言いたそうな顔だけで何か言いたいことを相手に伝えることが出来たら、言葉なんて要らないじゃないか。
解らない。
でも聞かない。
解らない。
でも聞かない。
解らない。
でも聞かない。
……また、その人はやってきた。
目の前にいるその人は、私を見て何かを言いたそうな顔をする。
私はその人が私に何を言いたいのか気になる。
でも聞かない。
その人も何かを言いたそうな顔のまま、私の隣を通り過ぎ――
「お嬢さん」
――通り過ぎずに私の横で立ち止まり、言葉を発した。
繰り返し繰り返し続いていたことが、初めて遮られる。
「お嬢さん」
何か言葉を言いたい。
話しかけてくるこの人に何かを言わなければ。
「お嬢さん。気になっているんでしょう」
弾かれるようにその人をみる。
何が、とかそういうことは私とその人の間には必要ない。
ここは繰り返し繰り返し続いていて、目の前の人も私も同じ繰り返しの中にいるのだから。
「でもね」
何か言わなくては。でも言葉が。
「ここは永遠だから、ずっとずっと繰り返し。気になることは気になったまま。何か言いたくても言わず仕舞いなことは言わず仕舞い」
瞬間、気づいた。
最後にその人は一言言って、私の隣から消えた。

……今私の前には「みんなが何を自分に言いたいのか気になっている人」がいる。
でもその人は何も言わない。
今の私には、その人が気になっていることの正体を知っている。
私は、いつかのあの人のように何かを目の前の人に言いたい。
でも話しかけない。
ただ、私は目の前の人を見て、目の前の人は私を見て。
そのまま、私は何かを言いたそうな顔をしながら、その人は私が何を自分に言いたいのか気になりながら、お互いに通り過ぎる。
しばらくすると、私の前に「みんなが何を自分に言いたいのか気になっている人」がいる。
それがまた繰り返し。また繰り返し。ずっとずっとずっと。

あの時。
あの人は。

「 だから、今度は君の番 」

あの時、あの人はそう宣っていたんだ。
あの人に何か言いたくて、でも言葉が見つからなくて、だから私は"何か言いたそうな顔"をしてしまった。
そしてココは繰り返しの中だから。
今度は私が何かを言いたそうな顔をする番。

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