ぱらやんの撃痛リーマン日記...ぱらやん

 

 

【終戦】 - 2012年08月12日(日)

負けた。だが諦めてはいない。






コミケ三日目。

早めに色々と回っていたが、目当ての物はほとんど手に入らず。

挨拶だけでもと思ったが、会えない人も多数。



寄稿したサークルも本を取っておいてくれなかったし。

なんか凄い寂しかった。いや、売り切れ自体はいいことだと思うよ。

多少なりとも自分が携わったものだし。

でも、自分という存在を軽く見られた気がして悲しかった。

多数集まった合同誌というわけでもなく、個人誌に対する寄稿だから

忘れられていたとしたら、どれだけ軽く見ていたのかとね。



その後、ニトロのジョイさんにあって多少気が晴れた。

あの人はエネルギッシュだな。凄い。




というわけで、2時頃にはビッグサイトを後にして帰路についていた。






そこに動物病院から電話。

なんだろうか。手術が終わった報告だろうか。






しかし、現実はとてつもなく厳しかった。

今の自分に対する追い打ちとか、そういうレベルではなかった。






モーゼルの体調不良の原因は胆嚢ではなかった。






手の施しようがないくらい肥大化し、臓器を巻き込んで癒着した腫瘍だった。

なんとか切除を試みたものの、小腸や肝臓など巻き込んでいるため、とても

手が出せない、とのことだった。

「今日、引き取りに来られますか?」と聞かれたので「はい」とだけ答える。



終わった。

あとはカウントダウンを聞くだけしか出来ない。

せめて、最期はは家で看取る。それしか選択肢が無くなった。



取り急ぎ、家にいる母に連絡。

そして弟にも連絡。



夕方からの診療開始に合わせてモーゼルを迎えに行く。

タイプRじゃ乗り心地が悪いからと、家の車を使わせてもらう許可をとった。



病院のスタッフの手を借りて、モーゼルを車に載せる。

獣医師は「なんとかしてやりたかった」と言ってくれた。

もう、この病院に世話になって10年が経っている。それなりに気にかけて

くれたのかと思っていたが、「獣医は患畜から嫌われるのが殆どなんですが、

モーゼル君はいつ会っても尻尾を振って愛想を振りまいてくれた」と

語ってくれた。なんだか、その言葉だけで少し報われた気がした。



家に戻る途中、仲の良かった花屋のゴールデン・レトリーバーに会わせて

あげようと思い、立ち寄る。

普段ならモーゼルが怒るまで付きまとってくるクンクン匂いを嗅いでいたが、

今日は只ならぬ空気を感じたのか、単に病院の匂いがしたからなのか、

ほとんど近寄って来なかった。

それでも挨拶を済ませ、向こうの飼い主にも挨拶を済ませる。

恐らく、これが最期だろうと向こうも分かってくれたようで、優しく

モーゼルを撫でてくれた。



帰宅後、どうにかして一人でモーゼルを担ぎ上げて部屋まで運ぶ。

痩せこけてしまったのに、それでもまだ重いんだな、とつくづく。



横に寝かせて、なんとか楽になれる姿勢はないかと色々試すが効果なし。

水も上手く飲めないようなので、母に買い物ついでに介護用品を買い出しに

行ってもらう。その間、綿に水を含ませるなどして、どうにか水分を補給

させる。とにかく、水は飲んでもらわないと。



程なくして、知らせを聞いたバッズ氏が駆けつけてくれた。

やせ細ったモーゼルを見て、少々驚いていたようだが、それでも前と変わらず

撫でて、励ましてくれた。



すると弟も友人との食事を断って、早めに駆けつけてくれた。

ありがたいことだ。こういう時、独りで居るとどんどん悪いことばかりに

考えが行ってしまう。

マイペースな弟の言動は、なんだかんだと助けられることが多い。

あいつも悲しいはずなのに、タフだなと思う。



バッズ氏も交えて晩飯。

だが、少しでも誰かいなくなるとモーゼルは鼻で鳴いて寂しがる。

なので、ちょくちょく戻って頭を撫で、安心させる。



しかし、目を合わせていないと不安らしく、同じ部屋にいてもちゃんと

顔を向けてあげないとキュンキュン鳴いてしまう。

バッズ氏が帰ったあとも、そんな状態でずっと付き添っていたところ、

ペンギン軍曹とクラウン伍長が見舞いに来てくれた。

こうして次々と見舞いに来てくれる人がいる。本当にありがたい。

それだけ多くの人に愛されているのだな、と思うとモーゼルの歩んできた

道は決して無駄でなかったと想わせてくれる。



二人が帰ったあとも、寝袋を犬の部屋に持ち込んで付き添い続けたが、

ここ数日の疲労がピークを迎え、落ちるように眠ってしまった。


...




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