ぱらやんの撃痛リーマン日記...ぱらやん

 

 

【さようなら】 - 2007年09月05日(水)

天を仰いだ。






ここ数日の日記を読んでいただいている方には、あまり信じてもらえない

かもしれません。「ブラックジョークもほどほどにしろ」とお叱りを

受けるかもしれませんが、真実を語ります。















今日、甲斐姫が亡くなりました。午後7時頃のことです。















今日は朝から熱が下がらなかったらしく、抗生剤等の投与で様子を見て

いたそうですが、午後になって白血球の数が激減し、敗血症の症状が

現れたそうです。たまたま家人が不在で、5時頃になって会社の方に

連絡がありました。急いで病院へ向かったのですが、帰宅ラッシュと

台風の影響で思うように進めず、到着した丁度そのときに自発呼吸が

困難な状態に陥り、人工呼吸器を取り付けることに。



その後の事はよく覚えておりません。



必死に身体をさすって声をかけて。

一瞬だけ眼がこちらをチラッと見てくれて。

あとは虚ろな表情のまま、どんどん呼吸が細くなり、機械的に呼吸を

補助するだけになりました。






でも「もう止めてください」の一言が言えませんでした。






情けないことです。

それを察してくれた獣医さんが

「もう自発呼吸も止まっていますし、機械的に心臓と呼吸を動かしている

 だけです。これ以上は・・・」と言ってくれた。



自分は鼻水を垂らしながら

「ありがとうございました。」と言って泣き崩れるのが精一杯でした。



なんでこうなったんだろう、とか何かできなかったのか、とか色々と

頭に浮かぶと思ったのですが、何も出ません。

ただただ、虚空を眺める。泣く。






帰宅前にお清めをしましょう、と提案され、それなら何かしていた方が

落ち込まないだろうと手伝いを志願する。

入院生活で酷く汚れてしまった甲斐姫の身体を丁寧にシャンプーして

磨いて、乾かす。今まで当たり前にしていたのが、もう最期。

念入りに、念入りに磨き倒す。美人だなぁ、甲斐姫は・・・。

唐突に今までの思い出が頭をよぎり、涙があふれる。

手伝いのクセに手が止まってばかりだった気がする。

手術の痕が見える右側を下に寝かせれば、ホントに寝てるだけのよう。



そして帰宅。

運転はゆっくり、丁寧に。涙で前が見えなくなるかと思ったけど、不思議な

くらい冷静に運転を続けて帰宅。



モーゼルは甲斐姫の姿を見て尻尾を振った。

死を理解しているのかよくわかりませんが、匂いをフンフンフンフンと

嗅いで傍らにちょこんと座りました。小首をかしげたりしているのをみると

よくわかっていないかも知れません。

でも戻ってきたことに素直に喜んでいるようです。






今、甲斐姫はいつもお気に入りだったソファの上で寝ています。

いつものように肘掛けに頭を乗せて。









甲斐姫は幸せだったのでしょうか?

たった3年の生涯を閉じて、眠りにつきました。

もっともっと、いろんな所に出かけて、珍しい物をこれでもかと見せて

やって、走って転げ回って・・・まだ全然足りませんよ。これからなのに。



幸せだったのかな。

最期は病院の診察台の上。右半身は傷だらけ。



「病気と闘った勲章ですから」と病院では強がってみたものの、女の子の

身体なのにこんなに傷だらけにしてしまってよかったのでしょうか。

一日のうちのほんの僅かな時間しか居てあげられなくて、寂しくなかった

のでしょうか。こんな最期でしたが、幸せだったのでしょうか??



三重県で生まれ、空路はるばる関東まで運ばれ、埼玉の片田舎で過ごした

たった3年の生涯。幸せだったのでしょうか?






なんだか、病院でも甲斐姫に謝ってばかりだったような気がします。

ゴメンな、馬鹿な飼い主で。ゴメンな、痛い思いさせて。ゴメンな、いつも

寂しい思いさせて。後悔しないように全力尽くした筈なのに、口から出る

謝罪の言葉。もう何が何だか分かりません。



正直、心が折れてしまいそうです。

感情の起伏が激しすぎてセーブできません。

コレを書いている今でも、いきなり号泣したり途端に冷静になったり、

文章もどんどん支離滅裂になっています。書き殴りです。









時間が許すならば、思い出に浸って静かに身体を休めたいのですが、

現実には葬儀のこととか会社のこととか、プライベートなこととか

立ち止まっている暇がありません。

ゴメンな、馬鹿な飼い主で。でも、ありがとう。ホントにありがとう。

密度の濃い、ホントに楽しい3年間を本当にありがとう。

いつかゆっくりと、気の済むまで思い出を語ろう。その時までには

泣かないで済むようにしておくから。









ありがとう、甲斐姫。死んでも忘れない。ずっと一緒だ。


...




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