あおいの日記
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2004年12月03日(金) 師走


もうすぐ今年も終わっちゃいます。
街には赤と緑が溢れかえる季節になってしまいました。

去年までのあおいは、お正月はともかく、クリスマスって全然関係のない行事だったので、
今年、予定があるのが少し居心地が悪い気分さえしてしまっています。

Kくんに、クリスマスに何が欲しいかって聞かれたので、
「おそろいの指輪が欲しい」
って、ちょっと考えた後、答えてみました。


多分、あおいがKくんを好きなのは、本当だと思う。
でも、なんでこんなに自信がないんでしょう。
「指輪」にしても、あおいはKくんのモノだっていう、ある意味飼い犬の首輪みたいな、
そんな「印」が欲しいと思うだけなんじゃないか
とか。



クリスマスって、そんなに特別な日なんでしょうか。
Kくんがバイトで忙しそうだったから、あおいは
「別に26日以降だっていいよ?」
って言ってみました。

あおいにしてみれば、Kくんと一緒にご飯を食べに行ければ、それでいいんです。
別にクリスマスでなくたって、全然構わない。
でも、彼は頑なに、
「クリスマスじゃなくちゃダメ」
って言います。それは、あおいの言う指輪と同じように
「クリスマスを一緒に過ごす女の子」
が欲しいだけだったんじゃないかって、

やっぱりすごく不安になる。



あおいが前に一度だけ「別に周りに言いふらすようなことじゃない」って言ったせいでしょうか、
Kくんは他の人に対しては、未だに
「今年のクリスマスも一人で寂しい…」
って言い続けてます。

もしかしたらそれはあおいに遠慮してのことなんでしょうか。
でも、もしKくん自身の「メンツ」をおもんばかってのことならば、
あおいはKくんにおそろいの指輪なんて言ってられなくなる。


すごく、嫌。


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