あおいの日記
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あおいのクラスのYちゃんが、夏休み明けから留学しちゃうんだそうです。
今日、急に聞かされました。
あおいとYちゃんは時々あいさつするくらいで、 そんな、すっごく仲の良いお友達って訳じゃないんですけど…… でも、寂しい。
生徒会の役員さんで、行動ハキハキしてて、頭もよくって、可愛くて、それから誰よりも有能で、それ以上に頑張りやさんで…… あおいは、心の底で、そんなYちゃんに憧れてました。 Yちゃん居なかったら、あおいの学校の生徒会立ちゆかなくなるんじゃないかって、あおいは密かに思ってます。
一年間だけだけど……
って、みんなの前でYちゃんは言ってたんだけど、 一年って、すごく大きいと思う。 それに、一年経ったら、あおいたちはもう、すくなくとも今の学校には居ないわけで。 Yちゃんが戻ってきても、もしかしたら、もう会えないかもしれない。
それは……やっぱり、ものすごく寂しいことだと思う。
今日、あおいは委員会の当番で図書館のカウンター座ってたんだけど、 ふと見たYちゃんの貸し出し記録、 日本の文化、とか、英語の日常会話……とか、いっぱい並んでました。
日付見ると、Yちゃんがそういう関係の本を借り始めたのはずっと前からで…… そんなに前から、決めてたこと、あおいがただ悲しんで送るだけじゃダメかなって。
そうは思うんですけど。
Yちゃんと会えなくなるまで、あと一週間猶予があります。
それまでに、涙を浮かべずに「いってらっしゃい」って言えるようになっておかなくちゃって、思います。 それに、あおいなんかよりももっとずっと寂しい人もいるんですもんね。
お友達が転校して遠くに行っちゃうのって、慣れてる筈なのにな。
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