お昼時、近所の患者さんちの裏庭に、 甘夏をもらいに行きました。 なんてヒマな薬局なんだろ。 ここらのウチはみーんな家の裏なんかに甘夏の木があって、 宴もたけなわ、果実たちがたわわに実りを競っている。 枝先に色づいた甘夏をもぎ取ると、 葉っぱの雨露が弾けて、雨のように飛び散る。 はちきれそうな瑞々しい実は甘酸っぱくて、懐かしい味。
何かに夢中になってるときはすごく倖せだけど、 ある程度ピークを過ぎると、その時のもの寂しさといったら。 波は誰でもあるだろうけど、 下りにさしかかるのかなぁと感じるとき、 自分で自分がいやになってる気がする。 下りじゃなくても、慣れてきたときとか、安定とか、 いいことだけど、 上りが急激だと急激なだけ、儚いような気がする。 つまりは熱しやすく冷めやすい性質なのかな。 んん〜、でもそれなりに何年も続けてることも 続いてることも自分にはあるし。 しし座流星群のように、すうぅーっと浮かんでは消える、 しっぽの長さはそれぞれ違って。 そんなイメージかなぁ。
今日思ったことは、芸術を生業とするのは大変だなぁってことです。 私でも写真をとったり、言葉を綴ったり、絵を描いたりするけど、 それは徒然に、自然なリズムで、 何か形にしたいと思ったときに、勝手にそうしてるわけで。 だから、仕事というと、ノルマとかそんなイメージがあって、 芸術はそういうものに追われてするものじゃないと思うから、 うぅん、大変だなぁって。 でも、そもそも、芸術を生業とする人は、 自分の中から溢れて溢れて仕方ないから、 形にせずにはいられないのだろうから、 芸術は仕事なんて考えてないんだろうなぁ。 というか、芸術は仕事じゃないよねぇ。そもそも。 んん〜、わりと愚問でした。
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