まだ、やってます。
今日も、かいこさんの日記。

2002年05月22日(水) あまなつ

お昼時、近所の患者さんちの裏庭に、
甘夏をもらいに行きました。
なんてヒマな薬局なんだろ。
ここらのウチはみーんな家の裏なんかに甘夏の木があって、
宴もたけなわ、果実たちがたわわに実りを競っている。
枝先に色づいた甘夏をもぎ取ると、
葉っぱの雨露が弾けて、雨のように飛び散る。
はちきれそうな瑞々しい実は甘酸っぱくて、懐かしい味。



何かに夢中になってるときはすごく倖せだけど、
ある程度ピークを過ぎると、その時のもの寂しさといったら。
波は誰でもあるだろうけど、
下りにさしかかるのかなぁと感じるとき、
自分で自分がいやになってる気がする。
下りじゃなくても、慣れてきたときとか、安定とか、
いいことだけど、
上りが急激だと急激なだけ、儚いような気がする。
つまりは熱しやすく冷めやすい性質なのかな。
んん〜、でもそれなりに何年も続けてることも
続いてることも自分にはあるし。
しし座流星群のように、すうぅーっと浮かんでは消える、
しっぽの長さはそれぞれ違って。
そんなイメージかなぁ。

今日思ったことは、芸術を生業とするのは大変だなぁってことです。
私でも写真をとったり、言葉を綴ったり、絵を描いたりするけど、
それは徒然に、自然なリズムで、
何か形にしたいと思ったときに、勝手にそうしてるわけで。
だから、仕事というと、ノルマとかそんなイメージがあって、
芸術はそういうものに追われてするものじゃないと思うから、
うぅん、大変だなぁって。
でも、そもそも、芸術を生業とする人は、
自分の中から溢れて溢れて仕方ないから、
形にせずにはいられないのだろうから、
芸術は仕事なんて考えてないんだろうなぁ。
というか、芸術は仕事じゃないよねぇ。そもそも。
んん〜、わりと愚問でした。


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