昨日の夜、ケンカして互いに大声を上げていた。 その時、猫は怖がって身を縮めていた。 その後、遅くなっても二人とも気分が直らないままでいた。 知らんぷりしながらも、プリンタをどうとかしなければならないので、 パソコンの電源コードをいじる為に、パソコンデスクの下に潜っていたら、 猫が、急に襲ってきた。 だいたい、普段どんなに甘えていても この子はわたしが床に座ると必ず襲って来る。 赤ちゃんの頃から、ちっちゃいのに、いつも挑んで来ていた。 何か縄張りのようなものなのかも知れないけど、よく分からない。 典型的な噛み猫で、普段でも寄ると触ると噛む癖がある。 だから、襲ってきたのは珍しいことではない。 でも、さっきのケンカで不安な気持ちと、 凶暴な気分とが渦巻いていたのだろう いつもより、執拗で荒っぽい襲い方だった。 あまりに非道くて敵意に満ちていて、痛いことこの上ない わたし自身もさっきのケンカで情けない気分でいっぱいだったので とうとう、近くにあった雑誌を 猫の足あたりにぶつけて癇癪を起こしてしまった。 「もーー、どいつもこいつも、いいかげんいしろーー!!!」 と別の部屋に駆け込んでドアを閉めた。 猫とでも真剣勝負になってしまう。 ああー、大人げない・・・! 凶暴な割に意気地のない我が家の猫は、ビックリしながら ニアオ!ニアオ!と、あんなに襲いかかっていたにもかかわらず ドアの前でしばらく鳴いている。 なんの意味があるのだ?済まないと思っているのか? 怒りが収まらない。。。 私たち3人(?)はその夜、何も口きかず、よそよそしく床についた。 ちなみに猫の寝床は私たちのベッドの横に同じ高さに作ってあるので、 川の字になって寝ている。 そこで彼女は、体重6キロの1歳半になった今でも、 毎晩ピンクのタオルをチュウチュウ吸いながら眠りにつくのだ。 今日の朝になっても「遊ぼう」でも、「ご飯」でもなく寄って来もしない。 少し機嫌とろうと手を出したら、耳を後ろへ引いて 敵対の構えをするので、もうイイヤと、知らぬ振りすることにしたら、 敵も去る者、シカトを決めている。 ダッコしても、フン!撫でてもフン!・・ 遠く窓の外を黙って見つめている。 ベランダの植木の横の壁をじっと見ている。 暗い部屋でじっとしている。 見に行くと悲しい目をいっぱいに見開いてこっちを見ている。 何か不本意なのだ。寂しくて、怖いのだ いつもこの目をする。 手の平に乗せても余るほどにちっちゃな仔猫だった。 もう、その時から彼女は不本意さを感じていて、何か苛立っていた。 何をあげても餌が気に入らなくて、「違う!」と砂掛ける動作をする。 手を出せば、小さな小さな牙で向かってくる。 いつも、何か訴えかけている。。。大きな口を開けて訴えている、ニヤ〜、 ちっさくてクサクサな毛並みで・・ お母さんがいない!何故ここにいるの?とでも言いたげに・・・ 夜になると、オーディオの陰に黙って入って一人で寝てしまう。 ちっとも馴染もうとしない、ちっちゃなちっちゃな生き物だった。 やっと話が分かるようになったのは、1歳になった今年の夏頃からで いまでは、話せば通じる変な猫になっている。 なので感情がもつれると、わたしたちは男女の仲のように 難しい案配になってしまう。 人間に対して以上に、振り回されているわたくし。 軽くいなせれば、猫も楽じゃろうが、 なかなか修行ができていないのであります。 猫は本当に平和的で繊細な生き物で、人間以上に人間的なのだわ、、
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